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清原、目ヂカラ養成へイチロー推薦トレ

- 眼球運動の検査を受ける清原(撮影・岡潤一)
来季はバッチリとらえたるで! オリックス清原和博内野手(39)が“目ヂカラ養成トレーニング”を開始した。7日、チームのかかりつけでもある大阪・吹田市の「視覚情報センター」(田村スポーツビジョン研究所・田村知則代表=59)を訪問。同所をオリックス時代に利用した、マリナーズのイチロー外野手(33)からの間接的な助言もあり「眼心体一体トレ」に取り組む決意を明かした。進退をかける不惑の来季へ、視界よしだ。
通常の視力検査に始まり、瞬間視力やピントを合わせる筋力の測定、そして機器を使って数字を読み取る眼球運動。清原は約20項目に及ぶメニューに真剣に取り組んだ。清原は自身初の「目ヂカラ養成トレーニング」に2時間も没頭した。「この日のためにお酒も控えて、昨日の晩から緊張してました。試合の時以上です」と言うほど気合が入っていた。
きっかけはシーズン終盤、自身の体に起きた異変だった。「とらえたと思ったボールがとらえられないことが多かった」。差し込まれたり、振り遅れたり…。微妙な感覚のズレによる凡打の増加を実感していた。そんな時思い出したのが、今年2月の宮古島キャンプで、イチローが今なお目ヂカラを鍛えていると話していたことだった。進退をかける不惑の来季。できることは何でもやろうとかつて、そのイチローも通った研究所のドアをノックした。
加齢により目の力は衰え、実際のボールの位置とは違う場所でスイングしてしまうという。田村代表はそれを「錯覚」と呼び「眼の使い方次第でその誤差は縮められる」と説明した。そこで紹介したのが前巨人アリアスの実例。オリックス時代の01年に目ヂカラを鍛え、短期間で本塁打を量産した。「これは励みになりますね」。ミートする場所が数ミリ違えば本塁打かアウトか大違いの野球界。そして感嘆する清原にもうひとつアドバイスを送った。
田村「人間は感情を入れるほどボールを見過ぎる。見過ぎて力が入るほど顔が左右に動き、体の軸はブレる。当然反応も遅れ、錯覚の幅も広がる。イチロー選手は顔はそのまま、眼球の動きだけでボールを追うから態勢が崩れないのです」。
清原「なるほど。内角とかに投げられて、カッカして向かって行ったら余計見えなくなるんですね。そう言えばイチローも『僕はボールそのものは見てない。見ずに“感覚”で打ってるんです』と言ってました」。
まさに目からウロコの連続。帰り際、自宅でできる眼球運動のトレーニングセット一式を購入すると、深々と頭を下げた。「これで心のつかえが取れました。何かイチローに導かれている感じですね。毎日一生懸命トレーニングします」。ひとつの不安が解消され、同時に来季への自信が芽生えた。これも年明けの合同自主トレに誘ってくれたイチローが結んでくれた縁。目ヂカラのアップで不惑の初タイトル、そして優勝を目指す。【松井清員】
[2006年12月8日9時44分 紙面から]
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