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ノリ視察球団なし…孤独32発

4ヶ月ぶりに屋外で打撃練習を行った中村、久しぶりとは思えぬ打球を放っていた(撮影・山岸満)
4ヶ月ぶりに屋外で打撃練習を行った中村、久しぶりとは思えぬ打球を放っていた(撮影・山岸満)

 オリックスから自由契約となった中村紀洋内野手(33)が26日、大阪府堺市の新日鉄堺グラウンドで、昨年8月以来の屋外フリー打撃を行った。208スイングで6本の場外を含む32本のサク越えを放つなど、バットで「ノリ健在」を猛烈に訴えた。しかしこの日、獲得の意思を示していたヤクルト古田敦也兼任監督(41)が断念を表明。状況は厳しくなり、自主トレを視察する球団もない中での孤独なアピールだが「いつ呼ばれてもいいように、体を作って待ち続けます」と前向きな姿勢を強調した。

 左翼スタンド裏手の駐車場に車をとめた関係者が、6回悲鳴をあげた。中村の打球が25メートルの防球ネットを超え、場外まで飛んで行く。「これはヤバい!」と中村自身も警戒警報。6本の場外弾に、静かな球場が騒然となった。

 中村「どういう打球が行くかなと思っていましたが、いい角度で打球が上がっていた。いい形で体が出来上がっているなと思いました。やっぱり外は気持ちがいい」。

 安打性の当たりは82本。うち32本は、両翼91メートル、中堅114メートルの球場のサクを軽く超えた。球場施設でのフリー打撃は昨年8月23日以来だったが中村らしい圧巻の飛距離だ。ドジャースに入団した05年もこの球場で自主トレを行い「そのときに練習を見てくれていた方がきょう(26日)のバッティングを見て『全然違う』と言ってくれました」と客観的な手ごたえも得た。三塁でノックも受け、20分間動き回った。

 この動き、この打撃を、どこかのチーム関係者に見てもらいたい。左手首痛から解放された「復活ノリ」を知ってもらいたい。だが視察者の姿はない。孤独なアピールだが「いつ呼ばれてもいいように、体だけは作っておきます」と前向きだ。

 前日25日には、格闘技界から誘いを受けた。反響はすさまじく「北は北海道から南は九州まで『K-1で1面になってるけど』とメールをいただいた。『間違いなく野球にこだわります』と返信しました」。球界のとびらをこじ開ける日を信じ、バットを振り続ける。【堀まどか】

[2007年1月27日11時33分 紙面から]

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