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オリ由田クルーン撃ち!初開幕確定弾

6回裏、由田はクルーンから右中間へ2点本塁打を放ちベンチ前でナインの出迎えに笑顔(撮影・山岸満)
6回裏、由田はクルーンから右中間へ2点本塁打を放ちベンチ前でナインの出迎えに笑顔(撮影・山岸満)

<オリックス3-6横浜>◇8日◇京セラドーム大阪

 鳥谷、青木よ待ってろ! オリックス由田(よしだ)慎太郎外野手(25)が8日の横浜戦(京セラドーム大阪)でハマの守護神クルーンから2ランを放ち、4年目でプロ初の開幕1軍を確定させた。オープン戦7試合の成績はチームの3冠王で、12球団の打点王に君臨。コリンズ監督は開幕スタメンについて「可能性もある」と明言した。早大時代は阪神鳥谷、ヤクルト青木、広島比嘉と同級生。一気に追いつくチャンスだ。

 スタンドインを確信した瞬間、由田は雄叫びを上げた。夢ではない。日本最速男、クルーンを打った。155キロのシュートを引っ張り、弾丸ライナーで右翼2階席まではじき返した。途中出場した6回1死一塁。かつてない快感、全身を駆け巡るアドレナリンに由田もシビれ切っていた。

 由田「気持ち良かった。完ぺきです。速い真っ直ぐに振り負けないよう思い切り行きました。外野争いが激しいのでとにかく結果を残さないといけませんから」。

 無名の男がチャンスをつかもうとしている。早大時代は阪神鳥谷、ヤクルト青木と同級生。だが新人から活躍した2人に比べ、プロデビューは3年目の昨夏だった。1軍出場は12試合でヒットはまだ2本しか打っていない。それが今オープン戦は満塁弾を含む12打数7安打で打率5割8分3厘、2本塁打、9打点。チーム3冠王はもちろん、両リーグ打点王の暴れっぷりだ。力をくれたのはやはり、同級生の存在だった。

 由田「鳥谷は1年目からやると思ったけど、青木があそこまでやるとは思わなかった。ジェラシー、ありますよ。でも同級生にそういうヤツがいるから逆に自信にもなる。アイツができるならオレもできるって」。

 早大では2番青木、3番鳥谷、4番比嘉、5番由田の並びで、4年春に首位打者を獲得。同秋には打点王も取って4連覇を導いたプライドがあった。この3年間は昼間2軍戦に出場し、夜はナイターで鳥谷が活躍する姿を何度も目に焼き付けてきた。ためこんできたエネルギーをようやく、爆発させる時が来た。

 コリンズ監督「よく振れている。実にいいスイングで内容もいい。開幕スタメン? 可能性はあるよ」。

 監督は初の開幕1軍に当確ランプを灯すどころか、一気にレギュラー獲りの可能性まで口にした。外野の一角アレンが打率2割の低空飛行で、1軍外国人枠争いすら危うい状況。左の強打者不足も強い追い風だ。

 由田「開幕先発? まずはベンチ入りを目指して自分の仕事をしっかりしたい。早く鳥谷や青木と同じ舞台で勝負できるように…」。

 オープン戦残り8試合もノンストップ。遅れてきた新星にブレイクの予感が漂ってきた。【松井清員】

[2007年3月9日9時28分 紙面から]

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