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「打線昨年以上の破壊力ある」山田久志
<阪神10-1広島>◇5日◇広島
そらあ、出たら打ちますわ! だって浜中やもん。今季初スタメンの阪神浜中治外野手(27)がいきなり1号3ラン、2号ソロで広島をぶちのめした。浜ちゃんに引っ張られた猛虎打線は金本、関本にもそれぞれ2号ソロが出て20年ぶりの2試合連続4発、今季最多の18安打10得点と大爆発。そんな浜中のコワさ、阪神打線を山田久志氏(日刊スポーツ評論家)がじっくり分析した。
5歩走って歩を緩めた。走塁は必要なしとの確信。それほどの手ごたえがあった。3回、先頭で打席に入った浜中は、カウント2-2から広島大島の投じた真ん中高め139キロ直球を強振。打球は逆風をつく低いライナーとなってバックスクリーンを直撃した。初回、左中間席に放り込んだ1号3ランからの連続弾。2打席連続本塁打は03年5月11日の横浜戦(横浜)以来、1060日ぶりとなった。
山田 「内幕をひとつ話そう。2年前、私が中日監督だった時、ミーティングでそのころ4番にすわっていた浜中対策を講じた。ところが結論が出ない。浜中だけはどう攻めていいかわからなかった。金本でさえ“困ったらインサイドの速い球”という処方箋(しょほうせん)があったのに…。顔を見るのもいやだった覚えがある。元来、それほどの打者なんだ。打ってなんの不思議もない。これでレギュラー確定というわけではないけど『6番問題』は解決に大きく前進したな」。
昨年は優勝したから目立たなかったが、阪神の6番打者は併用された桧山、スペンサーがともに低調。打順別打点で6番は67打点で、2番の71打点、7番の72打点にも及ばなかった。この日の5回終了時のスコアは7-0。昨季、5回を終わって7点差以上あったのは9ゲーム。圧勝が少なかったのは、6番不発がひとつの要因でもあった。
山田 「つなぎの2番、そうじの6番という言い方がある。6番が機能しだすと大量得点につながっていくんだ。金本、今岡は今季も相当な出塁率を記録するだろうから、6番がポイントゲッターになれるか否かは、昨季以上に重要だと見ていた。それに浜中には長打力がある。昨季40本塁打の金本、29本の今岡、これに浜中が続けば、相手投手は大変なプレッシャーを感じながら投げなければならない。まだ4試合目だが結論が出た。打線は間違いなく昨年以上だ」。
浜中が1、2号。4回には金本、6回には関本にも一発が出て、これで2試合連続の4本塁打。2戦連続4本塁打は86年9月23日中日戦(甲子園)、26日ヤクルト戦(甲子園)以来20年ぶりで、球団史上4度目の偉業。18安打、10得点はもちろん今季最高だ。
山田 「岡田監督は悩むことだろう。浜中だって悪くなることもある。その時に何を基準に6番を決めるかだ。相手投手の左右、その時の調子などがファクターとして考えられる。私の場合は相性を重視したが、この2年間、ほとんど出場していない浜中にはデータがない。頭が痛いが、こんなうれしい悩みなら、いくらあってもいいんじゃないか」。
[2006年4月6日8時53分 紙面から]
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