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阪神井川12K!プロ初3戦連続2ケタ三振

今季最多タイの12奪三振で11勝目を飾った井川(撮影・宇治久裕)
今季最多タイの12奪三振で11勝目を飾った井川(撮影・宇治久裕)

<阪神9-2中日>◇29日◇甲子園

 あとがない土俵際で、阪神井川が踏ん張った。三振の山を築いて中日の反撃を食い止めていく。福留のソロ本塁打を浴びた6回表。2死一塁で迎えたアレックスを、この日最速の148キロで空振り三振に仕留めた。10個目の三振に「しゃあー」。左手でガッツポーズしながらほえた。

 プロ初の3試合連続2ケタ三振を奪うと、7回の井上、8回の福留にも空を切らせた。セ・リーグの首位打者福留にいたっては3三振だ。圧巻は3回表の2死三塁。直球を8球続けて押しまくり、最後は128キロのスライダーで腰砕けにさせた。竜の決定力を封じ込め、今季最多タイの12三振で11勝目。2失点の“完投”で、ひん死のチームを救った。

 「プレッシャー? 別に一緒です。ヒットがたくさん出ていたんで、そこは修正しないといけないです」

 クールに振り返った左腕を、岡田監督は誇らしげに見つめていた。同点にされた2回表は、2死二塁から8番谷繁と勝負した。中前適時打を許して裏目に出たが、蒸し返すことはなかった。

 「序盤で8番を歩かせるのはエースじゃない。追いつかれてからは、点をやらんという気持ちが、みんなに伝わったんちゃうか。完投させるつもりやった」

 ネット裏ではメジャーのスカウトは目を細めた。阪神と業務提携を結んでいるブレーブスの大屋国際スカウトは「4、5年前のいい頃の腕の振りに戻っている」と高く評価した。今オフの動向に注目が集まるが、今の井川には逆転優勝しか見えていない。【浜田司】

[2006年8月30日10時38分 紙面から]

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