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阪神井川、メジャー移籍を確信

- ポスティングによる米大リーグ移籍希望を球団側へ伝え、交渉後に会見する井川(撮影・加藤哉)
井川、来季メジャーへ前進! 阪神井川慶投手(27)は10月31日、代理人の弁護士を伴って、球団サイドとこのオフ初めての契約更改交渉を行った。井川は席上、4年連続となるポスティング制度によるメジャー移籍を訴えた。即座に結論は出なかったが、井川サイドは従来以上の手ごたえを口にし、球団サイドは熱意ある希望に圧倒されたことを隠さなかった。第2回交渉は未定だが、今後の戦力補強の進展、ファンの後押し次第で移籍容認となる可能性が高まった。
清々しい表情だった。1時間15分の第1回契約更改交渉を終えた井川は、夢が現実となる手ごたえに満ちていた。異例の10月交渉。やはり訴えたのは、ポスティングによる来季メジャー移籍だった。4度目の今回こそは…。従来と違う、確信めいた自信があった。
「気持ちは十分伝えたし、伝わったと信じてます。本当の自分の気持ちを伝えたんで、認めてくれると信じています」
03年、04年、05年の話し合いとは、明らかに温度差が縮まったことを井川は強調した。「今までに比べていい状態じゃないかと思ってます。前と違う感触だったのは確かです。どこで? う~ん、全体的なものです」。同席した代理人の橋岡宏成弁護士(39)も「今回は行けると信じています」と迷いはなかった。
引き留める立場の球団サイド、沼沢正二球団本部長(48)は苦悩の表情だ。契約更改交渉とは名ばかり、具体的な条件提示もできなかった。大半を井川サイドの主張を聞く時間に費やし、その熱意に圧倒された。
「今日のところは結論を出してません。なぜ? 結論が出なかった…」。井川の自信を裏付けるように「03年と同じような状況とは違う」と認めた。容認かNOか。その最終決断時期についても「悩んでます」と言葉を濁した。
あくまで選手の権利ではなく、球団に決定権があるポスティング制度。従来通り「簡単には手放せない」とのスタンスは変わらない。だが強硬な態度で突っぱねるだけでは事態は変わらない。広島黒田のFA獲得など、エース流出分の穴を埋めるだけの補強が実現すれば、容認の方向に動く可能性が高いのだ。
「井川選手の熱意とか、ファンの声ですとか。球団内でいろんな意見を聞きながら検討していきたい」。同本部長は、これまで以上に容認へ含みを持たせた発言を繰り返した。
井川の決意は固い。来季、阪神でプレーするという選択肢はの質問に「メジャーへの移籍を考えています」とキッパリ答えた。あっさり折れた05年オフと違い、阪神への未練は微塵も感じさせない。
「去年は自分自身納得いかないところがあった。今年の成績に関してはチームが優勝できなかったのは残念ですが全力は尽くせたかなと思っています」。11月早々にも行われる第2回交渉へ、井川にとっての「夢の扉」が大きく開いた。【片山善弘】
[2006年11月1日9時31分 紙面から]
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