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2007年阪神キャンプ特集


阪神外野バトル!林、桜井、浜中が競弾

6回表1死三塁、林は決勝の右越え2点本塁打。投手橋本(撮影・田崎高広)
6回表1死三塁、林は決勝の右越え2点本塁打。投手橋本(撮影・田崎高広)

<練習試合:阪神10-9日本ハム>◇11日◇名護

 戦国の春を呼ぶ3発! 阪神林威助外野手(28)が11日、今季初の対外試合となる日本ハムとの練習試合(名護)で特大2ランを放ち、岡田阪神の07年初勝利に貢献した。6回表に3点差を追いつきさらに1死三塁の場面で右翼席にドカン! 昨季も同じ試合で決勝弾を放っており、2年連続でアーチをかけた。触発されるように浜中、桜井も本塁打を放ち、赤松も2安打と外野手が大暴れ。ライバルひしめく外野陣のレギュラー争いが、いきなり真っ赤に燃え盛った。

 手ごわいライバルに「宣戦布告」する豪快な弾道だった。失投は見逃さない。昨季、急成長した林がレギュラー奪取を強烈にアピールした。同点に追いついた直後の6回1死三塁。日本ハム橋本の浮いたフォークを軽く振り抜くと、ライナーで寒緋(かんひ)桜の咲く右翼席に吸い込まれた。

 林「頭のなかは変化球しかなかった。そこに抜けたフォークですからね。1本打てて良かったです。ホッとした部分はありますね」。

 まさに「春一番」だ。8日紅白戦は3打数無安打。07年の実戦初安打が決勝2ランになった。くしくも昨季のスタートを再現した。06年2月12日にも、同じ練習試合・日本ハム戦で決勝弾をマーク。縁起のいい土地で、またも好スタートを決め込んだ。「今までやってきたことはムダじゃなかったということ」と話すように、自信もつけている。

 昨季はシーズンの大半を1軍で過ごした。代打中心の出場だったが、打率3割3厘の好成績。打席数の少なさはあるものの、得点圏打率はチームNO・1の3割7分5厘を誇った。何よりも、世界の大舞台が林をスケールアップさせた。

 昨年3月には、WBC台湾代表の4番打者に座った。シーズン後の12月にはカタール・ドーハで行われたアジア大会にも出場。「オフもほとんど休んでなかったと思う」。誰よりも長く、1年を通してバットを振り続けてきた。揺るぎない実力をつけ、堂々とレギュラー争いに参戦する。

 この日は勝ち越しに成功すると、呼応するかのように浜中も左翼席に叩き込んだ。守備力では劣る桜井も3回に内角低めのボール球をライナーで左中間席に運ぶ豪快な一発。進境著しい赤松もハツラツの2安打1盗塁と、それぞれが持ち味を発揮した。腰痛のため宜野座で居残り調整した赤星ですら、外野のレギュラーの座は安泰ではない。ハイレベルなスタメン争いが展開されそうな状況だ。

 林「自分が成績を出したら、あとは監督やコーチの判断ですからね。まだまだこれからです」。

 今春キャンプでは、変化球への対応などにも取り組む。油断はまったくない。あくまで好球を確実に叩くのみ。台湾が生んだパワーヒッターには、猛虎の外野陣を一変させる風格すら漂う。【酒井俊作】

[2007年2月12日8時37分 紙面から]

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