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2007年阪神キャンプ特集


金本が野原&橋本に特製バットプレゼント

橋本(右後方)は金本のフリー打撃を見つめる(撮影・田崎高広
橋本(右後方)は金本のフリー打撃を見つめる(撮影・田崎高広

 鉄人の極意を受け取れ! 阪神金本知憲外野手(38)が20日、ランチタイム特打をじっくり見学した高卒新人野手の野原将志内野手(18=長崎日大)と橋本良平捕手(18=智弁和歌山)に使用したばかりのマスコットバットを1本ずつ渡した。1キロ、90センチの特製バットを授けたのは「これを振れるように練習しなさい」というメッセージ。今キャンプでまだ1本も練習用バットを折っていない好調さも手伝い、愛用品をプレゼントした。

 百万の言葉より、ルーキーには貴重だった。金本はランチタイムの特打で103スイングし、16本のサク越えを放った。ケージ横に近寄ってきたのは、高卒新人野手の野原と橋本だ。あいさつを受けると、手にしていた黒地でカラフルなマスコットバットを1本ずつ渡した。

 金本「まあ、これくらいの重いバットを振れるように練習しなさいということ。見るよりも、聞くよりも、実際に練習する方が力がつく。1キロ、90センチの重くて長いバットでカンカン打てるようになればいい。これはオレの考え。広島の新井がパクっているらしいけどね」。

 照れ笑いをまじえながら、バットを渡した意味を説明した。重さと長さが、打撃に必要なパワーとバランスを養う。プロ入り後から実践してきた「鉄人養成バット」の伝授は、新人への何よりの激励だった。

 プロ入り間もない後輩に2本渡し、さらに清原の依頼でオリックス岡田にも1本渡っているという。「カネならあるからな」と冗談めかす気前のよさには、伏線もある。メーカーの担当者は「今年はまだ1本もマスコットバットを折っていない。だからまだ手元に残っているはず」と言う。例年なら3本ほどは折れている時期で、1次キャンプの沖縄・宜野座からミートのツボは外していない。

 新人の熱い視線が後押しとなったのか、高知・安芸での初日に打撃は目覚めた。16本のサク越えは右翼だけでなく、センターや左中間へと方向の幅を広げた。左中間フェンスを直撃する当たりも5本を数えた。

 金本「あっち(左中間)を意識したからな。最後はいい打球が飛んだ。今年初めてまともに振れたかな。やっとだな」。

 宜野座キャンプの終盤に「中学生のよう」と首をかしげていたのは遠い昔だ。左中間へのライナーは体の軸がぶれずに打てた目安にしている。手ごたえを逃さないように、全メニュー後には室内の大鏡に向かって20分の素振りを行った。もちろんぶん回したのは、新人に授けたのと同じ1キロバットだ。【町田達彦】

[2007年2月21日10時37分 紙面から]

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