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金本39歳誕生日満塁弾!虎に3連勝呼んだ

5回裏の守備に就く金本は左翼席の大声援に手を上げて応えた(撮影・鈴木豊)
5回裏の守備に就く金本は左翼席の大声援に手を上げて応えた(撮影・鈴木豊)

<ヤクルト3-4阪神>◇3日◇神宮

 「祝誕生日満塁弾」で猛虎3連勝だ。阪神金本知憲外野手(39)が3日ヤクルト戦(神宮)で決勝2号満塁弾を放ち、自らの39歳の誕生日を白星で祝った。5回2死満塁で、ヤクルト石川のスライダーをバックスクリーンに直撃。05年に続く2本目のバースデー弾で阪神移籍後の誕生日は負けなしの4連勝。8回には試合の流れを決める補殺も見せ、老いてなお盛ん? なアニキがグイグイ引っ張った。

 神宮の杜(もり)が、巨大なバースデーケーキだ。金本の生誕を祝う39本のロウソクの代わりに、走者が3人、すべての塁に立っていた。2死満塁。打席に構える本日の主役は、ふっとスライダーをひと息で吹いた。ロウソクの火を吹き消すように、満塁走者をまとめて返すグランドスラムがバックスクリーンに弾んだ。

 「39歳? この年になるとねえ。勝てばなんでもいいよ。力んだ分、体は開いた。(ヤクルト)石川はコントロールがいい投手だけど、たまに(甘い球が)くるんよね」

 そう、どんなに有名なパティシエが作ったケーキでも、こんなに甘~い味はしない。両軍無得点の5回表。先制点を与えたくない石川がカウント1-3から選んだのはスライダー。「あそこで真っすぐは投げられない。甘い球だけど、1番いいところで打ったな」。岡田監督がそう解説した。

 05年の同じヤクルト戦(京セラドーム大阪)以来、2本目となるバースデーアーチは、プロ通算6本目の満塁弾となった。

 楽勝ムードはその裏に3点を返されて接戦になってしまう。阪神移籍の03年以後は無敗を誇る「4・3神話」。揺らぎかけたが今度は守備で守った。8回裏2死二塁。福川の当たりが三塁間を抜けてくると「まさか回さないと思った」という二塁走者がホームを突いた。慎重にボールを握りなおし、人工芝をはうようなバックホーム。矢野が体を張ってタッチアウト。同点の生還を許さない今季初補殺を決めた。

 「まあスピンを利用してね。ワンバウンドのつもりで投げたのがツーバウンドになったけど…」。そう頭をかいたが、ち密な計算を働かせた送球だった。朝から練習開始の直前までそぼ降っていた春の雨で、神宮の人工芝はウエットだった。打球が走るのと同様に、送球も芝生を滑って加速するのをイメージした、熟練の技だった。

 ダテに年はとっていない。そしてまだまだ若返る。「もう1度、40本を打ちたいと思います。甲子園に負けないノリノリの応援を東京遠征でもお願いします」。年齢越えのアーチ数を誓い、ファンを熱くさせた。壮大な誕生日会。お祝いされる側の男が、3連勝首位並びのビックなプレゼントをファンに届けた。【町田達彦】

[2007年4月4日9時58分 紙面から]

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