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負けてても球児!中西コーチ「あり得る」

- 広島戦が雨天中止になり室内練習場でトレーニングする藤川(撮影・上田博志)
連敗ストップへ、負けていても球児がいく。阪神のストッパー、藤川球児投手(26)がビハインドの状況でも登板する可能性が出てきた。広島戦が雨天中止となった甲子園球場で6日、中西投手コーチが示唆した。7連敗中のチームは、6日の中止で史上初のゴールデンウイーク全敗が確定。借金5はデッドラインに近く、掟破りの「負け球児」が策として浮上した。8日からの巨人戦(甲子園)で球児はそれこそ火の玉となる。
甲子園球場に隣接する新室内練習場でアップを終えると、藤川は急ぎ足でブルペンに向かった。カーテンで閉じられた「いつもの場所」から、鋭い球筋を示すミットの重い音が、通路まで響き渡る。約20分後、帽子を取り、汗だくになった守護神が出てきた。
7連敗中に、登板機会はなかった。「ゴールデンウイークやな。投げたい? おれにはどうしようもないから」。4月26日のヤクルト戦以来、名前をコールされていない。だが他のナイン同様、勝つために何でもする姿勢に抜かりはなかった。
中西投手コーチは、おきて破りとも言える起用の可能性を示唆した。ブルペン投球を見守った後、負けている状況での藤川登板に「それは有り得るな」と明言。試合序盤や長いイニングでの登板は否定したが、ビハインドでも試合の流れを呼び込む役割を期待してのものだった。最終回の火消しや終盤で同点の場面に限らず、流れをどうしてもつかみたい、あるいはたぐり寄せたい場面でナインを鼓舞する狙いだ。
登板間隔も開きすぎている。8日に登板しても中11日。藤川以外の「JFK」は、連敗中の追う状況でも登板している。久保田、ウィリアムスは2戦ずつ。5日に今季初めて「負け」でで登板したウィリアムスは「おれはどんな場面でも投げる。先発でも」と強い気持ちを表した。藤川も同じ気持ちに、違いない。
8日からは伝統の一戦だ。首位を走る強力・巨人打線を抑え込むのは、容易なことではない。だが、このままズルズルと負けを重ねて行くわけにはいかない。勝っている状況で「JFK」につなぐ形は理想だが、負けていても3人は準備する。ベンチ、ブルペンが一体となった連敗ストップを、反撃の始まりに替える。【今井貴久】
[2007年5月7日11時36分 紙面から]
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