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金本に「報復」死球、岡田監督激怒

9回裏1死、金本は藤田から右ひじに死球を受け、苦悶の表情を浮かべる(撮影・宮崎幸一)
9回裏1死、金本は藤田から右ひじに死球を受け、苦悶の表情を浮かべる(撮影・宮崎幸一)

<阪神3-14ロッテ>◇27日◇甲子園

 怒れ! 燃えろ!! 05年日本シリーズの再現となったロッテ戦で、阪神が屈辱にまみれた。大量リードを許した9回裏1死、ロッテ藤田が金本に3球続けて内角を攻め、右ひじに死球を当てた。阪神能見の福浦への死球への“報復”ともみられ、両軍ベンチから飛び出し、マウンド付近でもみ合いとなった。3-14の大敗に加え、フルイニング出場を続ける鉄人が危険なめにあわされ、岡田監督も激怒した。28日も同じロッテ戦。大敗の屈辱のお返しをしなければ、男じゃない!

 鈍い音とともに、金本の右ひじをえぐったボールがファウルゾーンを転がった。岡田監督が、正田、広沢両打撃コーチが、一塁ベンチの全員がグラウンドに飛び出し、マウンド上の藤田に詰め寄る。ロッテベンチからも黒いユニホームがなだれ出て、もみ合い…。その中心でバレンタイン、岡田の両監督が、血相を変えてほえあった。佐々木球審は「警告試合」を宣言し、一応事態を収束させた。

 金本への死球は9回裏、1死走者なし。2-14と試合の態勢は決していた。1ストライクから内角の危険な球が続き、ついに3球目が右ひじに当たった。直前の9回表に能見が、3番福浦にこの日2個目の死球を与えていた。しかも直前に久保チーフバッテリーコーチがマウンドでひと息入れにいっていた。金本への死球をロッテ側の「報復」と受け取った阪神ベンチがいきり立った。

 「後味悪いよ、あんな試合で。こっちはストライク入らん投手を激励に行っただけやのに、勘違いしているんとちゃうか。3球とも(投手藤田は)ベンチを見とったやろ、ずっと!」

 金本は無事を強調したが、岡田監督は「金本は(出場できるか)分からんよ、あした。ひじやからな」と事の重大さを強調した。打線を大胆に組み替え、前回完封した杉山に連敗ストップを託した試合が、あっさり序盤で崩れた大敗。4万8516人の前で赤っ恥をかき、積もりに積もっていたうっぷんが、最終回の死球応酬で爆発した。こんな屈辱は、28日にやり返さなければ収まるはずがない。

 「ああ、もう1試合あるんやからな、ロッテとは、そんなんな!」

 岡田監督は、表現を控えながらも“報復”を誓った。05年の日本シリーズで一方的にやられ、昨季交流戦で5勝1敗とやり返したロッテに芽生えた、許しがたい感情。試合前のメンバー交換でにこやかにあいさつを交わしたバレンタイン監督へも、岡田監督は倒すべき巨悪としか映っていない。借金も連敗も、投壊も拙攻も、何もかも関係ない。やり返す。怒りの塊(かたまり)と化して、ロッテを粉砕するだけだ。【町田達彦】

[2007年5月28日10時2分 紙面から]

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