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虎6連敗、球児が球児が…初サヨナラ屈辱

10回裏2死二塁、藤川は吉村(後方)に左サヨナラ適時打を浴び、肩を落としてマウンドを降りる(撮影・宮崎幸一)
10回裏2死二塁、藤川は吉村(後方)に左サヨナラ適時打を浴び、肩を落としてマウンドを降りる(撮影・宮崎幸一)

<横浜4-3阪神>◇25日◇横浜

 球児で負ければしゃあないやん! 同点の延長10回、今季のチームを支えてきた守護神藤川が登板2イニング目に打たれ、壮絶なサヨナラ負けを喫した。藤川がサヨナラ負けするのも、連日の敗戦投手になるのも、これが初めて。今季の阪神のサヨナラ負けもこれが初だ。26日、阪神が負け、巨人が勝てば阪神の優勝は消える。逆転Vの可能性は限りなく遠のいたが、残り7試合、強い気持ちを見せてくれ!

 あまりにも残酷な結末だった。同点の延長10回2死二塁。137キロフォークを横浜吉村に弾き返された。チームにとって今季初、そして自身も今まで未経験のサヨナラ負け。スローモーションのように左翼線を転々とする打球を見届けた藤川は、誰も動こうとしない三塁側ベンチに足早に引き揚げていった。

 藤川「状態は普通、昨日と同じや。勝負やから、力がないだけ。紙一重? 自分では、その差は大きいと感じてるよ。変化球? そうしないといけないぐらい力がないということ…」。

 24日には1点リードの8回、佐伯に左翼フェンス直撃の逆転打を浴びた。しかし「気持ちが折れたら、できない」と目を見開いた。一夜明けて、めぐってきたリベンジの機会。同点の9回を最速150キロの直球にフォークを交えながら3者凡退に抑えた。しかし8月28日の広島戦(甲子園)以来、約1カ月ぶりとなる2イニング目に、力尽きた。

 岡田監督「藤川? 久保田にしてもそうやけど、こういうゲーム展開でばかりいかさなあかんからな…」。

 誰も責められはしない。打線が低調のなか、チームを支え続けてきたJFK。この日も延長戦への流れを作ったのは久保田だった。8回の守り。2死満塁のピンチを迎えると、岡田監督は1点ビハインドにもかかわらず、久保田を投入した。久保田は相川を152キロ直球で三ゴロに打ち取り、9回の打線の粘りを誘発。そして藤川へのバトンをつないだ。最後まで死力を尽くした。それだけに、ズシリとこたえる黒星となった。

 6連敗で首位巨人とは3・5ゲーム差と開いた。逆転優勝の灯は、もはや、かすんで見えない。しかし、あきらめの言葉を口にしなかったのは守護神のプライドだ。

 藤川「あれこれ言うても始まらん。1年間やってきて、こういうこともある。とにかくあと7試合、頑張るだけやから」。

 まだ完全に終わりじゃない。可能性がゼロになるまで。奇跡を信じる権利が藤川にはあるはずだ。【吉富康雄】

[2007年9月26日9時58分 紙面から]

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