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アホやろ!岡田監督が赤松ミスに激怒

練習試合後、広沢克実コーチから指導を受ける狩野(左)と赤松(撮影・上田博志)
練習試合後、広沢克実コーチから指導を受ける狩野(左)と赤松(撮影・上田博志)

 アホやろ! 阪神岡田彰布監督(49)が10日、ドッカーンと激怒した。オリックスとの練習試合(安芸)で初球盗塁のサインにスタートを切れず、2球目にあわてて走塁用グラブをはめた赤松を「アホやろ」とバッサリ。状況判断が甘く投手のリードや野手陣への指示が乱れた捕手の狩野にも首をひねった。「情けないミスばっかり、ええもん見せてもらったわ」と今キャンプ唯一の実戦で、最大級のカミナリを落とした。

 あ然とした。5回裏の先頭にボテボテの遊ゴロ内野安打を放った赤松に、岡田監督は初球スチールのサインを送った。だが赤松は初球ストライクで一塁に張り付いたまま。しばらくして、はっと気がついたように走塁用グラブを両手に着けだした。

 「一番ひどかったのは赤松やろ。技術以前のこと。あそこ、初球に盗塁のサインよ。そこで行かんと、2球目に手袋はめよったな。アホや。あれでプロ野球選手というのが失礼。1軍でやるの、無理やろ」

 来季が監督就任5年目となるが、公の場で1人の選手を「アホ」と斬り捨てたのは初のことだ。たまらず来季の1軍ベンチを否定するほど、想定外の怒り。結果は二の次の秋季キャンプではあるが、3-1と快勝した満足感はなかった。

 赤松は赤星に次ぐ快足が武器で、今季も少ない機会で8盗塁を決めた。ただ1軍に定着できなかったのは、けん制死など凡ミスが目立ったから。それでも岡田監督は今キャンプで直接、打撃指導を行い、成長を期待していた。

 出塁したら、いつでも走る。少なくともその準備を怠るのは、野球技術を指導する域を超えている。赤松への不満を爆発させると、矛先は捕手陣に向かった。今季1軍でブレイクしたことから、あえて終盤に能見と小嶋を受けさせた狩野のリードぶりは、腑に落ちないことばかりだった。

 「ちょっと1軍でやったからっていいとこ見せんでええんや。基本をやらな。走者が(ベテラン捕手)日高で異常に警戒するとか、内野守備への指示がチグハグとか。状況判断、観察する余裕がないと捕手は務まらん。だからいつまでも矢野、野口に頼るんよ。あの2人、いくつよ」

 ベテランを脅かすことのない控え捕手へのフラストレーションが、狩野に集中した。オリックスからの申し入れで実現した、今キャンプただ1度の実戦。「試合やるとすぐ出てしまう。野球を勉強するというかな。オリックスのお陰で、ええもん見せてもろたわ」。若手の技術アップに励む秋に、実戦の勝利に何が足りないかがはっきりインプットされた。【町田達彦】

[2007年11月11日9時44分 紙面から]

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