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グラ獲り失敗、阪神首脳なんでか分からん

グライシンガーの獲得失敗や林の現状について話す沼沢阪神球団本部長は渋い表情で腕組み(撮影・宮崎幸一)
グライシンガーの獲得失敗や林の現状について話す沼沢阪神球団本部長は渋い表情で腕組み(撮影・宮崎幸一)

 阪神は10日、獲得を目指していたヤクルト自由契約のセス・グライシンガー投手(32)の米国代理人から、断りの通知をメールで受けた。グライシンガーはすでに巨人入りが決定的となっている。グライシンガーに対しては、渉外担当者が渡米して交渉するなど、終始積極的にアプローチしたが実らなかった。ただし、先発投手の補強は、残された最大の課題で、今後は先発型の外国人投手獲得に方針転換する。

 熱意は実らなかった。積極補強を推し進める阪神にとって超目玉だったグライシンガー獲りは幻になった。皮肉にも、グライシンガーは今オフの補強で火花を散らす巨人入団が決定的となっている。巨人の条件は推定で2年5億円。南球団社長は、この数字に首をかしげるしかなかった。

 「タイガースもそれなりの覚悟をもって、ある程度のところまでは(金額を出してもいい)と思っていた。新聞で(巨人の条件面の)数字を見て(低くて)ビックリしましたけどね」

 渡米した山縣渉外担当が4日に、米国ボルチモアでグライシンガーの代理人リック・オリバー氏と初交渉。2年総額5・5億円からの上積みを考慮した条件提示を行っていた。金銭面での駆け引きにもある程度まで応じる構えだった。だが、巨人の2年5億とされる条件に負けた。同社長のもとに、この日の早朝にパソコンのメールが着信。わずか1通のメッセージで、断りの通知を受け取っていた。

 なぜ、上回る条件を提示しながら負けたのか? 巨人の条件が2年5億よりも実際は上なのか。それとも金額以外の選択肢があったのか? 実態がわからず、沼沢球団本部長も拍子抜けしていた。

 「うちとは縁がなかったということだった。メジャーじゃないのかなあ…。(2年5億は)不思議な条件でしたね、新聞を見たら…。日本の実績があるから相当の条件で行ったんですけどね…」

 今季の最多勝右腕が巨人入りすれば、この上なく強敵になるのは間違いない。5日には、南社長が都内で顔を合わせた巨人清武代表に「(獲得を)やめといてくださいよ」と直談判していたが、この日の実行委員会で対面した際には、その話題には触れず。同社長が「上下は大きい」と話すように、大物を逃したショックは大きい。

 今後、阪神は方針を転換し、先発投手を補強するため、新外国人投手獲得に動く。

 南社長「いまだから言えますけど、ある程度の予測はしていた。次の手を早急に動きますよ。(すでに)リストアップはね」。

 グライシンガー獲りは失敗に終わっても、新戦力発掘に最善を尽くす。

[2007年12月11日9時32分 紙面から]

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