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島野前コーチの悲報に虎戦士V奪回誓った

 島野さん、来季は絶対に優勝してみせます! 15日夜に胃がんのため死去した前阪神総合特命コーチの島野育夫氏(享年63歳)の悲報を受けた阪神ナインが16日、供養のV奪回を誓った。ショックを受けた岡田彰布監督(50)、金本知憲外野手(39)らは悲しみに暮れる一方で、08年の優勝を報告する決意を語った。選手会長の赤星憲広外野手(31)は兵庫県内で「島野イズム」の継承を誓った。

 思い出が走馬灯のように駆け巡る。胃がんで亡くなった島野氏の悲報に言葉を失いつつも、赤星は毅然と前を向いた。来季、頂点に立つことこそ、最高の供養になると決意した。

 「厳しく接することが多かったけど(一方で)優しく面白い方で、もう話すことがないと思うと悲しい。今年は優勝できず悔しい思いを持っている。島野さんのために来年優勝したい」

 この日は阪神競馬場で催されたイベントに参加。複雑な感情を抱いたが「中途半端にやるのを(島野さんが)一番喜ばない」と話し、笑顔でファンサービスに努めた。コーチと選手の間柄で、2度のリーグ優勝を味わった。今季、自らが頚つい椎間板ヘルニアで苦しんだときには、闘病中の島野氏から激励の声も掛けられたという。ひとりの人としてあるべき姿を学んだ。

 「同じ外野手で、いろんなことを教えてくれた。人間としての大事さもね、いろんな意味で教えてもらいました。『あまり体が大きくなくて、レッドにはいろいろ通じるものを感じるんだ』と言っていただいたこともありましたから」

 175センチの体を張った恩師の生き様は、赤星の手本になる。闘争心あふれるグラウンドでの姿。病状を隠して明るく振る舞う姿…。「病気になられている状態で『大丈夫や』と、グラウンドにも来てくれて。近いうちにお別れする。やるべきことをしっかりやって、優勝を報告するのが一番です」。生前の言葉を胸に秘める。不屈の魂を受け継ぎ、赤星はチームを引っ張る。【酒井俊作】

[2007年12月17日9時37分 紙面から]

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