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虎痛い!赤松獲られた、人的補償で広島へ
痛たた…。阪神が俊足選手を奪われた。新井貴浩内野手(30)のFA移籍に伴う人的補償で広島は7日、阪神赤松真人外野手(25)の獲得を選択。阪神側から通告を受けた赤松が移籍を了承し、両球団から発表された。阪神のFA補強は新井が6人目だが人的補償に応じたのは今回が初めて。若手の台頭などで選手層が広がった結果、苦渋の選択で28人のプロテクト枠から漏れた赤松を失う結果となった。
避けては通れない痛手だ。この日午後、広島球団から人的補償の選手が決定した連絡が阪神沼沢正二球団本部長(49)に入った。通告を受けた赤松本人が了承し、球団史上初となる同制度による流出が確定した。大砲新井の獲得は、次代の外野の一角を有力視されていた俊足プレーヤーを失う痛みを伴っていた。
「こればかりはしかたないが、痛いのひと言だ。ウチとしては走塁面でとられたくはない選手だった。悔やんでもしかたないが、他の選手に走塁も頑張ってもらわないといけない」。沼沢球団本部長はそう話し、具体的な対策を取る必要性を話した。
赤松流出は今年の戦いぶりに影響を免れない。昨季も代走など少ない機会で8盗塁を成功させた。レギュラーでは赤星以外に盗塁を期待できる選手は少なく、機動力アップが課題のチームにあって、赤松は貴重な「走り屋」だった。
外野の守備力でもダメージは大きい。左翼金本はベテラン、中堅赤星は首痛など体調不良を抱える。右翼は打力を優先して、守備力で劣る林、桜井を先発起用していた。少ないリードをJFKリレーで逃げ切る勝ちパターンからも、外野の守備固めはベンチに欠かせないパーツだった。このオフは中村豊がコーチに転身したこともあり、今季の守備固め要員は一気に手薄となった。
今回の流出は阪神の選手層が厚くなった代償ともいえる。5年前にも同じ広島から金本がFA移籍したが、当時の補償は金銭のみだった。金本だけでなく過去5人のFA獲得では相手球団から人的補償を求められることはなかった。金本以後、優勝2回で常に上位を争うチームになった結果が他球団から見て、欲しい選手のいる現状となった。
沼沢球団本部長は「プロテクトの28人は少なすぎた」と振り返る。これまでに岡田監督も覚悟を固めていた。「28人ではカバーしきれない。どの球団でもそうと違うか。広島はたぶん人(的補償)やろうな」と話していた。プロテクト名簿の人選では球団と入念に協議を重ねていたが、若手では投手を重視した結果、伸び盛りの赤松を枠から外さざるを得なかった。
[2008年1月8日8時58分 紙面から]
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