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「お休み男」やっと出た!ルー代打適時打

8回表1死三塁、代打で登場のフォードは左前適時打を放つ(撮影・岡潤一)
8回表1死三塁、代打で登場のフォードは左前適時打を放つ(撮影・岡潤一)

<オープン戦:オリックス4-4阪神>◇1日◇京セラドーム大阪

 オレは“故障車”じゃないぜ! 阪神の新外国人ルー・フォード外野手(31)が、好機に結果を出した。3-3同点の8回、1死三塁の場面で代打登場。しぶく三遊間を抜く適時打を放ち、来日初打点をマークした。過労、右ひざ痛などで本隊を離れ、この日も別メニュー調整。その力量には「?」が付けられていたが、反発の一撃となった。勝負強さで「助っ人」の評価を取り戻していく。

 「桧山に代わり、代打フォード」-。アナウンスが響くと、ため息交じりのどよめきが、球場を包み込んだ。ホンマに大丈夫かいな…。自分に注がれた疑いのまなざしを、フォードはひと振りでかき消した。

 「初めて対戦するピッチャーだけど、ストライクが来たら積極的に振ろうと思っていたんだ。体がうまく反応してくれたよ」。

 3-3で迎えた8回1死三塁、完ぺきにおぜん立てされた場面で代打登場。カウント1-0からオリックス菊地原の2球目、甘く入った139キロ直球をシャープに振り抜き、三遊間を破った。一時は勝ち越しタイムリーとなる左前打だ。すぐさま代走大城を送られ、お役ご免。それでも左翼席を埋めた虎党からは、温かい拍手が送られた。

 キャンプでは過労、右ひざ痛で別メニュー調整が続き、実戦出場はまだ3試合。2月20日の紅白戦(安芸)で3安打の固め打ちを披露したが、打撃練習の内容も含め、圧倒的にアピール不足が目立つ。岡田監督も「おちおちしとったらアカン。評価も何も、まだ何も見せてもらっていない」と最後通告。実力に「?」マークを付けられ、まさに危機迫る状況だった。

 この日も試合前は軽めの別メニュー調整。打撃練習も素早く切り上げ、シートノックには参加しなかった。調整遅れを露呈する一方で、ライバルは猛アピールを続ける。好調をキープする葛城はオリックス戦でも1安打。左ひざ痛の完治を優先していた桜井に至っては、ド派手に2ランをぶちかました。そんな中、フォードも20日以来の実戦での安打をマーク。大きく開いていく強敵との「差」を、少しだけ縮めてみせた。

 虎の地元でオープン戦初出場。最高の場面で打席が回り、初安打に初打点のオマケ付きだ。岡田監督もその強運ぶりに苦笑いを浮かべた。「たまたまチャンスで左(投手)のところで回ってきたから。それが良いのかどうかな。まだ分からへんけどな。結局打つだけじゃあかんのやから」。まだ守備、走塁も満足にこなせない状態。当然、評価を下すのは先送りにした。

 それでも当の本人はめげない。試合後、エンジン全開間近を予告した。「走ること、コンディションはここ数日でよくなっている」。文字通り、トラを救う「助っ人」となるか。本領発揮はこれからだ。【佐井陽介】

[2008年3月2日10時9分 紙面から]

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