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女流監督の椅子 梁英姫(ヤン・ヨンヒ)監督(42)

- 「ディア・ピョンヤン」を撮ったヤン・ヨンヒ監督
「ディア・ピョンヤン」(21日公開、シネカノン)
北朝鮮情勢が緊迫する中、朝鮮総連の幹部を娘の目からみつめた異色ドキュメンタリーが話題を集めている。3人の息子を「祖国」北朝鮮に行かせた父親を、日本に残った娘ヤン・ヨンヒさんが10年間にわたって撮り続けたビデオ映画。父親や祖国に疑問を感じて取ったカメラは、父娘の漫才みたいなやりとりを映し、笑いのうちに国家や祖国、家族を考えさせる稀有なドキュメンタリーになった。
「30歳のころからドキュメンタリーにハマって在日のインタビューなどを撮ってたんですが、うちの家族も何か作れないかと思って95年から撮り始めた。最初はホームビデオのつもりだったけど、どうしてうちはここまで北に傾いているんだろうか? 疑問や違和感を父を対象にすればワンクッション置ける。映画祭に出せるような映画を作ろう、と」とヤンさん。
大阪生まれの在日。東京の朝鮮大学校卒業後、劇団女優を経てドキュメンタリーを志した。万景峰号で何度も兄たちに会いに行き、現地で撮った映像も興味深い。自分を「メイド・イン・ジャパンの韓国人」というヤンさんの“北の家族”の映画は、大阪人らしい笑いと涙の物語でもある。【五】
10月18日付
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