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世界が認めた演技力、真田広之

- (C)2007TWENTIES CENTURY FOX ダニー・ボイル監督の「サンシャイン2057」で船長役を演じた真田広之
「サンシャイン2057」(14日公開、20世紀FOX)
野球に負けじと、日本の映画俳優が続々海外に進出だ。「ラスト・サムライ」(02年)や「硫黄島からの手紙」(06年)のエース渡辺謙(47)を追って、同じく「ラスト-」の真田広之(46)が英国の俊英、ダニー・ボイル監督の異色SF「サンシャイン2057」に主演。アカデミー賞で話題を集めた「バベル」(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトウ監督)では、二階堂智(30)が助演女優賞候補・菊地凛子(25)の相手役を務めた。松坂や井川だけじゃない、映画人だってメジャーで通用する。
人類を救うため、核爆弾を積んで太陽に向かう宇宙船の船長。乗組員は英国のキリアン・マーフィー(30)、香港アクションのミシェル・ヨー(44)…日本人・真田が彼らを束ねる設定が“海外進出”の象徴だ。
「ボイル監督から脚本が届いた。最初は米人船長だったけど『未来はアジア人が多分野に進出している』と監督が書き換えた。リハーサルを3週間、みっちりやって撮影に入るとノーリハで回していく。ドキュメンタリーのような撮り方で、毎テイク、ライブ感覚だった。こんなのは初めて」。先ごろ帰国即来阪し、海外進出の充実感を語った。
「トレイン・スポッティング」(96年)のボイル監督から直々に指名を受けた。ボイル監督は香港のウォン・カーウァイ監督から勧められ「トワイライト・サムライ(たそがれ清兵衛)」を見て即決した。アクションはないものの、トラブル続出の宇宙船でさすがの存在感を見せている。
真田は続いて香港のスーパースター、ジャッキー・チェンのヒットシリーズ「ラッシュアワー3」に出演、本領のアクションで悪役として最後にジャッキーと死闘を演じた。05年にはチェン・カイコー監督「PROMISE」、ジェームズ・アイヴォリー監督「上海の伯爵夫人」にほぼ同時期に出演。アクションスターとして今も抜群の運動神経を披露する一方、格調高い文芸作品でも演技力で勝負。世界のサナダである。
「いろんな(映画)作家がいる。ボクは可能な限り見てみたい。アクション出身だけど、文芸映画にも出アクションもやれる、若いころから思い描いてきた役柄がやっと出来るようになった。日本の観客から見ておかしくない日本人像を演じたい」。「ケン・ワタナベ」が松井なら、サナダは“映画界のイチロー”かもしれない。【安永五郎】
◆「サンシャイン2057」 2057年、太陽が衰え、滅亡の危機に瀕した人類は、宇宙船で太陽に巨大な核爆弾を投下して再生させる計画を実施に移す。クルーはカネダ船長(真田)はじめ物理学者(キリアン・マーフィー)、生物学者コラゾン(ミシェル・ヨー)ら8人。だが、水星の軌道にさしかかった時、失そうした宇宙船から遭難信号が届く。