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「眉山」 犬童一心監督(46)

ロケ場所の眉山を再訪した犬童一心監督(右)と、松嶋菜々子、宮本信子
ロケ場所の眉山を再訪した犬童一心監督(右)と、松嶋菜々子、宮本信子

「眉山」(12日公開、東宝)

 「ジョゼと虎と魚たち」(03年)、「タッチ」、「メゾン・ド・ヒミコ」(ともに05年)…多彩な監督が「祭り」と「母と子」に焦点を当てた映画である。死に瀕した母(宮本信子)を、東京に出ていた娘(松嶋菜々子)が帰郷して見届ける。死んだはずの父が生きているのを知って探しに行く。ふぞろいの家族が、華やかな阿波おどりの中で一瞬の再会を果たす。

 「元々、歌ったり踊ったりするのが好きなんです。ドラマを描いてきて、抽象的な言葉や理屈で収まりそうなところを躍動的な祭りで彩る。ドラマが解決した後、みんなは踊っているのは映画を見てる、と実感できる。一種のレビューとして撮影しました」。

 これほど真正面から阿波おどりと向き合った映画は珍しい。昨年8月に現地入りして徳島市の全面協力で実物を撮り、さらに4日間、映画のために再現、菜々子たちの芝居を20時間かけて撮った。「ドキュメンタリーの絵とドラマとのマッチング」(監督)の中に、生(踊り)と死のコントラストが際立った。【安永五郎】




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