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話題先取り!エンタメ情報

こだわり傑作選 日本を舞台にした西部劇

弁慶一味のブチ切れ剣客・義経(中央)伊勢谷友介が怪演 c 2007 Sukiyaki Western Django film partners
弁慶一味のブチ切れ剣客・義経(中央)伊勢谷友介が怪演 c 2007 Sukiyaki Western Django film partners

「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」(15日公開、ソニー)

 B級映画愛好家にはうれしい秋。クエンティン・タランティーノ監督(44)の快作「デス・プルーフinグラインドハウス」(公開中)を追うように、盟友・三池崇史監督(47)の「-ジャンゴ」もお目見え。いずれ劣らぬ日米ぶっ飛び映画合戦の様相だ。

 過去の名作へのオマージュなら三池監督も負けてはいない。題名通り、日本を舞台にした西部劇。いきなり富士山の書割をバックにタラ監督がヌッと登場、早業で悪漢を撃ち倒し「祇園精舎の鐘の音…」と平家物語の一説を唱えるんだからもうのけぞりそう。

 それから数百年後、場所は砂塵舞い、風が吹きすさぶ荒涼たる村「根畑(「ネバダ」と読む)」は平家ギャングの平清盛(佐藤浩市)一行が制圧していた。だが、そこへ白い一団、弁慶(石橋貴明)率いる源氏ギャングが幌馬車を仕立てて乗り込み、仁義なき戦いがぼっ発する。弁慶には、義経(伊勢谷友介)なるぶち切れた剣客もついていた。そこへさっそうと謎のガンマン(伊藤英明)が登場。さあどっちへ付くか? ガンマンには、清盛に夫を殺された女(木村佳乃)が近づいてきて…。

 これだけでもうお分かり。ずばり、元はクリント・イーストウッド主演のマカロニ・ウエスタンの名作「荒野の用心棒」(64年)である。そのオリジナルは黒沢明監督の「用心棒」(61年)だから、「ジャンゴ」は何のことはない、先祖がえりの時代劇&西部劇。両者を苦もなく合体させたところが三池タッチだ。

 後の説明はもう不要。弁慶のライフルが敵の胴体にでっかい穴を開けるのはリー・マービンの西部劇「ロイ・ビーン」(72年)だし、清盛が撃ちまくる回転式機関銃のガトリングガンはフランコ・ネロのマカロニ西部劇「続・荒野の用心棒」(66年)…と通なら思わずニンマリの隠し味が満載。ラスト、北島三郎御大が「続・荒野の~」主題歌「さすらいのジャンゴ」を高らかに歌い上げて感動とアホらしさを目いっぱい盛り上げて締めくくる。まさに珍品、怪作というにふさわしい。【安永五郎】




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