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今こそ注目ジョン・レノンの魂

- “ジョン・レノンを殺した男”マーク・デイヴィッド・チャップマン(ジャレッド・レト「チャプター27」から)(c) 2006 PA Fade In Films,Inc.
「PEACE BED アメリカVSジョン・レノン」(12月8日公開、ザナドゥー)
「チャプター27」(12月15日公開、アスミック・エース)
ビートルズの精神を支えた男、ジョン・レノン。80年12月8日、凶弾に倒れてから27年目、今またきな臭い時代を迎えて、彼の足跡が熱い注目を浴びている。「PEACE BED-」はジョン&ヨーコ夫妻の平和イベントを軸にしたドキュメンタリー。ニクソン大統領(当時)を公然と批判し、FBIにつけ狙われた闘うアーティストを39曲の楽曲とともにつづる。「チャプター27」はレノンに銃を向けたマーク・チャップマンの3日間を描く劇映画。レノンの闘いと、レノンを殺したものに、時代の光と闇が見える。
9・11同時多発テロ後、首を傾げる話を聞いた。レノンの代表曲「イマジン」が一部で放送禁止(自粛?)になったというのだ。「イマジン」はビートルス解散後、レノンの2ndソロアルバム(公式)のタイトルで曲も大ヒットした。♪戦争のない、自由な国を想像してみよう…という内容は反戦的な内容ではないが、愛国ムードを盛り上げて報復戦争に向かう政府にとっては邪魔なものだったに違いない。死後21年経ってもなお、“ジョンの魂”は生きていたのだった。
「PEACE BED-」とは、69年にレノンとヨーコ夫人が新婚旅行中に「戦争をする代わりにベッドで過ごそう」とベッドで抱き合ったままメディアに登場したびっくりパフォーマンスのこと。以来彼の行動は、アメリカには大変な脅威になった。カリスマミュージシャンでありながら、泥沼化するベトナム反戦を叫び、ニクソン大統領を批判して若者たちを動かす-映画はヨーコ夫人や元FBI捜査官の証言と、「平和を我等に」「ハッピー・クリスマス(戦争は終った)」など数々の名曲とともにレノンの生き様を伝える時代の証言である。
「チャプター27」はそのジョンを射殺した犯人、マーク・デイヴィッド・チャップマンの3日間が生々しい実録ドラマ。レノンの音楽とサリンジャーの小説「ライ麦畑でつかまえて」のを愛する25歳の青年(ジャレッド・レト)が、NYダコタハウス前で崇拝するレノン殺害を実行するまで…。チャップマンのインタビューをもとに、J・P・シェファー監督が映画化した。レノンの音楽には人を動かす力があった。そのあまりに皮肉な証明なのかもしれない。
11月17日付
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