
天下の酒所として名高い京都・伏見でその名を知られる「玉乃光酒造」(写真右下)。1673年の創業当時から一貫して日本の食文化を担う優れた日本酒造りに努めてきた。1964年、業界に先駆け米100%の純米酒を開発。1980年には純米清酒をすべて吟醸作りにレベルアップ。また酒米にこだわり純米吟醸酒を極める一方で、夏の「みぞれ酒」など飲み方を提案したり、屋久杉の香りを取り入れた酒や、中央アジア伝統のミルク酒を商品化したりと、新たな挑戦を続ける。そんな玉乃光酒造を訪ねた。
10月1日、新生「酒魂」を発売
10月1日に新しく生まれ変わった「酒魂」を発売した。
すでに発売以来20年に渡り愛されてきた看板商品だが、お米由来のおいしさを更に追求。麹の添加率を2%増やし、従来のものより熟成温度10度を下げた。蒸し米を麹用、酒母用など用途別に細分化、それぞれに最適な蒸し方管理を徹底した。これによって「天然の酸味と旨みのバランスのとれた、すっきりした飲み口」を実現した。パッケージも黄色をベースに統一。新たに180mlサイズも加わった。
「伝統的な日本酒とは、100%米のお酒のこと。でもそんな純米酒は、実際売られている日本酒全体の1割前後ですが、ここ数年増加しています。」同社管理部長の高橋一紀さん(67)は現状を説明してくれた。
戦時中の米不足のため、昭和19年に日本酒はすべて、アルコールの添加が強制された。しかし、戦後の米余剰が始まった同38年以降も価格の安い通称「アル添酒」が市場での主役だった。さらに、日本酒が本来持っていた旨味を補うためブドウ糖を加えるので、味のバランスも崩れたようだ。
そんな「アル添酒」主流の昭和39年に、業界に先駆けて「玉乃光」は米100%の酒(純米清酒「無添加清酒」)を復活させた。消費者からも高い評価を得たが、その後も若き日の宇治田福時会長(86)は「もっとおいしい純米酒を造りたい」とどん欲に酒米を求めて全国を旅した。
昭和50年代に入り、岡山市北部の小さな町での大きな出会いが「玉乃光」の歴史を変えた。宇治田氏が備前雄町(おまち)米と呼ばれる、酒米のうち、現在確認されている最も古い品種に出会った。備前雄町米は、有名な山田錦は備前雄町米の孫に当たる。宇治田氏は「こんないい酒米をなくしてはいけない」と篤農家と協力して、絶滅寸前だった名米の復興に情熱を注いだ。左の写真は左手に備前雄町米の稲を持つ宇治田福時会長。右手のコシヒカリの稲より長いことが分かる。そして味も香りも、ふっくらとした優しい風味が魅力となった。
その後、「玉乃光」は100%米のお酒にこだわった様々な改良と、より旨い飲み方を模索して現在に至る。次にその一端を紹介する。
縄文ベストマッチ「米焼酎玉乃光屋久杉」
米は縄文時代から栽培されていたことを裏付ける発見が続く。屋久島の杉も縄文時代から生きていると言われる。この太古のマッチングに目をつけ商品化された酒。具体的には屋久杉の倒木を仕入れて、独特の香りを焼酎に取り込む。杉をつり下げ、強度のアルコール蒸気にさらす。できあがったばかりの焼酎は荒削りで味が強すぎるため、3年以上寝かす。アルコール度25度の本格純米焼酎だ。
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中央アジア遊牧民の智恵「クムイス」
モンゴルなど中央アジアの遊牧民たちが、紀元前の昔より健康を守るために飲みつづけて来たミルク酒。シルクロードでは必携の飲み物として古来より重宝されてきた。牛乳にクムイス菌を加えて発酵させ、昭和57年にライセンスを取得、発売を開始した。アルコール分は2%。酸度は15度とすっぱい。4半世紀にわたり、多くのファンを持つ新感覚アルコール飲料だ。前述の高橋氏は「ウオッカ割りがうまい」。
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キーンと冷えてる「みぞれ酒」
冷蔵酒をフリーザーや家庭の冷蔵庫で凍らせていただく。「マイナス14度で凍らせて飲むと1番おいしい」とは前述の高橋氏。「アル添酒」の場合、凍らせてもアルコールと日本酒が分離して凍るため、おいしくない。100%お米の酒ゆえに実現したうまさだ。この「みぞれ酒」の作り方、みぞれフリーザーおよびノウハウについては特許出願済みとなっている。 ![]()
八重洲地下街店
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大手町ビル雄町店
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大手町ビル山田錦店
- ■住所 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビルB2階
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大名古屋ビル店
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梅田店
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- ■営業時間 昼11:00~14:00、夜16:00~22:00(土曜日は、~21:00)
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