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大阪桐蔭中田驚異の3戦4発!/高校野球

6回裏、左越えに3戦連発の本塁打を放つ大阪桐蔭の中田(撮影・上田博志)
6回裏、左越えに3戦連発の本塁打を放つ大阪桐蔭の中田(撮影・上田博志)

<高校野球大阪大会:大阪桐蔭10-1阿武野>◇25日◇万博◇3回戦

 怪物スラッガーが驚異の3戦連発だ。大阪大会の3回戦で、大阪桐蔭の中田翔外野手(2年)が6回裏に弾丸ライナーで左翼席に運ぶ2ランを放った。満塁弾は2戦連続で途切れたが、それでも3戦4発と快進撃は止まらない。26日にはセンバツ出場の履正社と対戦。主砲の土井健大捕手(3年)は中田に対し、敬遠なしの真っ向勝負を宣言。大阪の夏がヒートアップしてきた。

 バットから伝わる感触は納得いくものではなかった。中田は思った。「(バットの)先に当たった。(フェンスの)ギリギリじゃないか」。低い角度で打球が上がる。勢いは痛烈だ。三塁を守る阿武野の谷口淳(2年)は頭上を行くライナー性の打球に驚いた。「今まで見たこともない速さ。でもレフトの頭を越えるぐらいだろう」。そんな思いは裏切られた。打球は失速することなく、そのまま左翼席の芝生で跳ねた。3試合連続本塁打となる2ラン。6回裏、怪物が驚異の弾道を描いた。

 淀商との1回戦で満塁弾&ソロ本塁打の豪快発進。2回戦の柴島戦では最終打席で2戦連続の満塁アーチを放った。前代未聞の3戦連続はあるか? 万博球場では誰もが中田の打席に注目した。そして2回に満塁機で打席が巡ってくる。

 「きょうは(本塁打を)狙ってない。自分の振りができなかった」。初回に三振を喫したフォークの見極めに苦しんだ。結果は右翼への犠飛。5回に三ゴロに倒れた瞬間には、コールドゲームでもう打席が回ってこないと判断した一部の観客が球場を後にした。3戦連続満塁弾の快挙はならなかったが、最後のチャンスで連続試合本塁打を続行した。打った球はフォーク。主砲の意地をのぞかせた。

 大阪桐蔭が誇る歴代スラッガーを超える可能性を秘めている。高校通算83本塁打の西武中村剛也(22)、昨夏の甲子園で1試合3本塁打を放った中日平田良介(18)。高校球界で最高峰だった強打者と比較し、西谷浩一監督(37)は断言する。「テクニックは(中村)剛也だが、体に力が1番ある。それは間違いない」。

 投手としても、150キロ近い速球を投げる筋力。183センチ、83キロの恵まれた体格。超高校級の打撃は当然か。この日で高校通算本塁打は45本目を数えた。

 26日には「大阪3強」の履正社と対戦する。「敬遠はしない、と言ってほしい」という履正社の土井捕手の伝言を聞くと、うれしそうな表情を浮かべた。「僕も堂々と思い切り行きたい」。真っ向勝負は望むところ。これで3戦4発。中日福留(PL学園)がもつ大阪大会の1大会最多7本塁打まであと3本。強豪対決で記録更新のカウントダウンがいよいよ始まる。【田口真一郎】

[2006年7月26日9時45分 紙面から]


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