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智弁和歌山、駒苫田中に完敗/夏の甲子園

智弁和歌山ナインはグラウンドに手を合わせて引きあげる(撮影・藤尾明華)
智弁和歌山ナインはグラウンドに手を合わせて引きあげる(撮影・藤尾明華)

<全国高校野球選手権:駒大苫小牧7-4智弁和歌山>◇19日◇準決勝

 悔しさをかみしめ、ベンチに戻った。史上最強打線の主砲も「打倒田中」を果たせなかった。「倒すためにやってきたのに、この結果はふがいない」。智弁和歌山の4番橋本良平(3年)は天を仰いだ。最終回。カウント2-1から外角低めのスライダーにバットを止まらない。今大会4本塁打を放った3番広井亮介(3年)に続く空振り三振。分かっていても打てないスライダーに沈んだ。

 「秋からずっと練習してきた。やっと勝負できる」。前夜のミーティングで高嶋仁監督(60)はナインを鼓舞した。昨秋の神宮大会で駒大苫小牧を視察。「田中を打たなければ、日本一はない」と確信した。北海道にも足を運んで情報収集。前日18日の練習でも、打撃マシンを150キロに設定。新チーム結成以来掲げてきた「打倒田中」の目標をかなえるときがきた。

 2回途中からマウンドに上がったライバルに対し、意地は見せた。4回に橋本が外角スライダーをとらえ、右前適時打を放った。しかし尻上がりに調子を上げる田中に次第に試合を支配された。終わってみれば10三振。1得点だけだった。「まっすぐをもう少し打ってほしかったがスライダーへの意識が過剰だった。(田中は)ええ根性しとる」。名将もその実力を認めた。

 今秋ドラフト候補の橋本は「まだ自分の力が足りなかった。将来どこかでまた対戦したい」と次のステージでリベンジを誓う。6年ぶりの全国制覇はならなかった。だが1試合最多5本塁打を放つなど豪快な「智弁野球」は確かに復活した。【堀田卓郎】

[2006年8月20日9時54分 紙面から]

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