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佑ちゃんブルペン22球、仲間活躍に刺激

- 早実・斎藤はフォームを確かめるように、22球を投げ込んだ(撮影・奥田泰也)
佑ちゃんが3日ぶりに投げた。国内合宿最終日の28日、全日本高校選抜は枚方市の松下電器枚方グラウンドで関西大学との練習試合を行った。試合には出場しなかった早実・斎藤佑樹投手(3年)は、11-1と大勝した仲間の活躍に刺激を受け、ノースロー調整を中止して急きょブルペンで22球投げた。29日にあこがれの米国遠征に出発する。一方、ヤクルト古田敦也兼任監督(41)は、斎藤が仮にプロ入りを希望した場合、ドラフト1巡目指名に意欲を見せた。
いてもたってもいられなかった。大学生相手にいきいきとプレーする仲間たちを見て右腕がうずく。和泉実監督(44=早実)からの投球練習の打診を受けると、試合後に斎藤はうれしそうにブルペンへ走った。
合宿初日となった25日以来、投球練習は3日ぶり。捕手を座らせて直球を主体に、スライダーとフォークを交え計22球投げた。さすがに本調子とはいかなかった。それでもボールを受けた鮫島哲新捕手(3年=鹿児島工)は「スライダーの曲がりも、ストレートの伸びも感じられた。やっぱり全国優勝した投手なので(球は)かなり良かった」と及第点を出した。
甲子園大会では7試合で948球を投げた。準々決勝から決勝再試合まで4連投。1週間経っても疲労は抜けなかった。27日には「向こう(米国)に行ってから投げます」と国内ノースロー宣言までしていた。だが、この日の練習試合の間は常にボールを握っていた。コーチャーに立った一塁脇では、シャドーピッチングを繰り返した。先発した榎下陽大投手(3年=鹿児島工)が3回を無安打無失点と好投。渡米を間近に控え、投手の「投げたい」欲求はピークに達していた。
ノースロー宣言を撤回してのブルペン入りは、和泉監督の気遣いでもあった。「やりたい気持ちもたくさんあったようだった。20年も監督してればわかるよ」。適度に投げさせることで、精神的なストレスをためないようにとの配慮でもあった。
斎藤ら全日本メンバーはいよいよ今日、米国へ飛び立つ。「メジャーのことをいろいろ学んで帰れればいい」。決勝で投げ合った田中将大(3年=駒大苫小牧)とはすっかり意気投合したが、ライバル意識も忘れてはいない。また、日本にはいないパワーを持った強打者との対決も待っている。幼いころからメジャーでの活躍を夢見てきた。斎藤にとって、貴重な11日間がついに始まる。【小松正明】
[2006年8月29日10時55分 紙面から]
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