このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー


ホーム > 大阪 > ニュース


大阪メニュー

大阪桐蔭中田160M!場外衝撃弾/高校野球

2本塁打の中田翔は試合後、記念のボールを高野連関係者から受け取り披露する
2本塁打の中田翔は試合後、記念のボールを高野連関係者から受け取り披露する

<秋季高校野球近畿大会>◇3日◇準決勝◇和歌山紀三井寺

 怪物スラッガーが伝説のアーチを描いた。秋季近畿地区高校野球大会の準決勝が3日、和歌山市の紀三井寺球場で行われ、大阪桐蔭の中田翔投手(2年)が圧巻の160メートル弾を放った。市川戦の2回に強振した打球は両翼93メートルの球場を飛び出し、2軒の民家を越えた。96年夏に南部高3年だった阪神浜中治外野手(28)の球場最長記録130メートルを大きく塗り替えた。4回にも高校通算67号のソロを記録し、チームを3年ぶりの決勝に導いた。

 もはや「事件」の打球だった。中田が2回表に先頭打者で打席に立った。カウント2-1からの内寄りのスライダー。「打った瞬間、入ったと思ったけど、打球までは見ていなかった」。左翼に打ち上がった白球は信じられない軌道を描いた。植えられた木を越え、民家に突入したかに見えた。豪快な先制のソロアーチ。いつものように球場はどよめいたが、物語はここで終わらなかった。

 瓦が割れるなどの被害を心配した高野連関係者が確認に走った。「予想外や。考えられん…」。報告を受けた和歌山県高野連の竹中理事長は衝撃を受けた。民家を2軒も飛び越え、さらに10メートル近く離れた道路の溝に擦り切れたホームランボールが発見された。後に“現場検証”を行った同理事長は「歴史に残る一打だ」とため息を洩らしながら、周辺地図の落下点に印を入れた。距離を計算してみると、発見地点で約170メートル。着弾点から転がったことを考慮しても、確実に160メートルの飛距離はある。怪童中西太やゴジラ松井に匹敵する驚弾だ。

 中田にとっても、夏を思い出す会心の一撃だった。「甲子園で打ったときの感触だった」。今夏の横浜戦でセンター左へ弾丸ライナーで放り込んだ。140メートル弾。今回は角度がついて、20メートルも飛距離が増した。当然、同球場の最長飛距離。96年夏に、南部高3年の阪神浜中が横浜吉見(星林)から放った130メートル弾の記録を大きく塗り替えた。

 さらに4回には内角高めの直球をドン詰まりで左翼席に運んだ。これも成長の証といえる。夏の大会で弱点は内角、と各チームにイメージをもたれた。克服するために、ティー打撃で顔の高さにボールを投げてもらい、上から叩きつけるようにバットを振った。さらに前に突っ込む癖をなくそうと、足の上げも控え目にした。「構えが安定してきた」。土台がしっかりし、内角球の打ち損じも減った。

 高校通算本塁打を67本に伸ばし、目標とする先輩の中日平田まであと3本。「いけるところまでいきたい。もっと上を目指したい」。高校記録の86本の更新はもはや確実。和歌山の「伝説」が大台100号も期待させる。【田口真一郎】

[2006年11月4日9時18分 紙面から]


最新ニュース

記事バックナンバー

芸 能
社 会


このページの先頭へ