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星野代表監督誕生!金メダルしかいらない

代表ユニホームとともに写真に納まる星野代表監督(撮影・中島郁夫)
代表ユニホームとともに写真に納まる星野代表監督(撮影・中島郁夫)

 阪神星野仙一シニアディレクター(SD=60)が25日、08年北京五輪の野球代表監督に就任した。都内で全日本野球会議・代表編成委員会が開かれ、正式決定した。「金メダルしかいらない」。早くもV宣言した星野代表監督は、「熱血スケジュール」も発表。開幕後は4月にもコーチ就任が内定している山本浩二氏(60=前広島監督)、田淵幸一氏(60=前阪神チーフ打撃コーチ)、大野豊氏(51=前広島投手コーチ)らとアジア予選で対戦する韓国、台湾を視察する。8月のプレ五輪(北京)が初采配となる。なお、背番号は「77」で、29日にコーチ陣とユニホームが発表される。

 ほとばしる情熱を抑えられない。ピンストライプのスーツに身を包んだ星野監督は、日の丸を背負って戦う熱い心意気を隠さなかった。

 星野「金メダル? ええ、ええ。金メダルしかいらないということでいいんじゃないでしょうか」。

 この日、都内で開催された全日本代表編成委員会が北京五輪の代表監督就任を発表。契約書を交わした直後、松田委員長から「野球の面白さ、日本の強さ、素晴らしさを世界に知ってもらいたい。なんとしても優勝してほしい」と強い要望を受け「金しかない」と言い切ったのだ。

 2012年ロンドン五輪では野球は競技種目から除外される。米国と並ぶ野球の2大大国である日本。星野ジャパンが劇的なドラマを演じながら世界に野球をアピールすることが、復活への早道だ。

 星野「野球は日本でも国技と認識されている。五輪から消えるのはあり得ない。たまたまロンドンが休みと考えたい。必ず競技に戻ってくる。野球で五輪を目指せる形にしたい」。

 初仕事は、2月の各球団キャンプ視察。その後も金メダル奪取への青写真は描かれている。今年11月末からのアジア予選。中国が開催国で本大会に出場するため予選通過は1位チームに限られる。厳しい戦いを強いられる星野監督は「韓国も台湾にも行く予定だ。1年1年野球選手は変わる。特にピッチャーはね」と、ライバル国への敵情視察で先手を打つことを明らかにした。

 山本、田淵、大野コーチにスコアラー陣も引き連れた『星野軍団』が電撃視察で相手国にプレッシャーをかける。アテネ五輪は日本国内で予選が行われたが、今回は敵地台湾での勝負。「アウエーの難しさもあるだろうし、慣れないフィールドも入念にチェックする」。

 星野監督は「韓国野球は創立からみているが変化球への対応、走塁、パワーアップなど伸びたなという印象。台湾も侮れない」と危機感をつのらせる。その一方で「もう情報収集は8割できている。これから足りない部分をビデオなどで埋めていく」とデータ野球に自信を示した。

 星野「今の自分があるのは野球のお陰。甲子園で夢を追い、プロを夢見た。もっと野球に感謝しなくちゃいけない。野球に恩返しをするチャンスをいただいたということだろう」。

 4年ぶりにユニホームにソデを通し、『77番』を背負って立つ大舞台。なにがなんでも金メダルの宿命を背負って、燃える男がタクトをふるう。【寺尾博和】

[2007年1月26日9時24分 紙面から]


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