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大阪桐蔭中田獲りへRソックス本腰

大阪桐蔭・中田は練習の合間にボールをはじきリラックス(撮影・大池和幸)
大阪桐蔭・中田は練習の合間にボールをはじきリラックス(撮影・大池和幸)

 米大リーグのレッドソックスが、大阪桐蔭・中田翔投手(17)獲得へ、本格的な調査に乗り出していることが29日、明らかになった。中田は今秋ドラフトの超目玉だが、中田がメジャー志望を打ち出した場合に備えて、レ軍はすでに最高責任者クラスの国際スカウト担当クレイグ・シップリー副社長が来日し、極秘に周辺調査を進めている。日本球団だけでなく、メジャー球団が本格参戦すれば、し烈な中田争奪戦に発展する可能性も出てきた。

 モンスター中田に目を付けていたのは、日本の球団だけではなかった。松坂人気で注目を集めるレ軍が、28日のセンバツ佐野日大戦で2打席連続アーチを放って高校通算74本塁打とした中田の調査に本腰を入れ始めた。メジャー球団が、日本の高校野球を視察することは、今や珍しいどころか当然のこと。ただ、レ軍の中田に対する注目度は、真剣そのものだった。

 今回、来日しているのは、国際スカウト部門担当のシップリー副社長。昨年オフ、松坂だけでなく、岡島の獲得の際にも手腕を発揮したらつ腕の仕掛け人で、決定権を左右する最高責任者の1人でもある。それほど、中田獲得への真剣度は半端ではなかった。

 もちろん、現在のルール上、高校生の中田のメジャー入りは、中田本人が日本のプロ球団入りを拒否し、米球界挑戦を希望しない限り実現しない。しかも、日本のドラフト1位候補でもある中田に対し、日米間の紳士協定を踏まえたうえで、メジャー球団が触手を伸ばすのは簡単ではない。実際、レ軍エプスタインGMは、中田獲得の可能性について「我々が日本球界で興味を持っているのはプロ選手。アマチュアの選手ではない」とコメント。あくまでも、日本のプロ選手の調査に重点を置く、慎重な態度に終始した。

 その一方で、レ軍側が編成・国際スカウト部門のトップを派遣し、中田の本格調査に乗り出したのは、単なる視察の域でもない。すでに、水面下では日米複数の球界関係者らを通して、中田の周辺情報を熱心に収集。メジャー移籍の可能性を探り始めており、今後さらに本格化していくことは間違いない。

 今オフ、中田が日本のドラフトを回避し、高校から直接メジャーへ移籍すれば史上初のパターンとなる。ア・リーグ西地区の某スカウトが「米国でも確実にドラフトの1巡目で消える選手」と断言する逸材。レ軍は他力本願だが、千載一遇のチャンスに備えて熱視線を送り続ける。

[2007年3月30日9時59分 紙面から]

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