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井川「投げて走ってキャンプやり直し」
【タンパ(米フロリダ州)8日(日本時間9日)=堀まどか】マイナーでの再調整を通告されたヤンキース井川慶投手(27)が、9日からの練習に向け、タンパ入りした。スーツ姿で現れたタンパ空港では「投げて、走って、キャンプのやり直しです」と決意表明。無期限でのマイナー行きを通達されており、投球フォームの矯正、中4日のローテーションに適応する調整法など、一からの出直しとなる。
服装に気合がみなぎっていた。春のキャンプで慣れ親しんだ温暖の地フロリダに、井川はスーツ姿で降り立った。ラフな格好の乗客が多い中、ブルーのネクタイを締め、グレーの上下の正装。メジャーリーガーのプライドを持って、出直しの地に降り立った左腕は「投げて、走って、キャンプのやり直しです」と宣言した。
ランニング、ウエートトレの量はともに、これまで日本でやって来た経験からすれば、物足りないまま開幕を迎えた。特例で認めてもらえたとはいえ、遠投やネットピッチングの量にも物足りなさは残っていた。そんな違和感は開幕後、数字になって表れた。2勝を挙げたが8失点に、7失点が2度で、防御率は7・63。制球力も不安定。体は正直だった。
キャンプから一貫して、日本式を押し通すのではなく、メジャーの調整法に慣れることを優先させてきた。だがこの成績からすれば「今年のキャンプでの調整は間違っていた。これで来年のキャンプではどういう調整をすればいいのか、わかると思います」。自分が選んだ調整法への反省だった。きょうからマイナー施設でフォームを矯正し、登板日間の調整法を作り上げる。また「英語をしっかり勉強したい」と通訳に頼るばかりではなく、自身で周囲と意思の疎通をはかって行く。
先発陣はペティット、ムシーナ、王建民の3本柱を確立。早ければ5月末には現役最多348勝右腕クレメンスのメジャー昇格が予想され、残る1枠の先発争いは激化。井川は再昇格してもヒューズ、ラズナー、デサルボら若手と競争する立場だけに、本来の投球を取り戻すことは急務だ。
[2007年5月10日10時2分 紙面から]
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