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大阪桐蔭中田、金光大阪植松とエール交換

- 大阪大会開会式前にガッチリ握手する大阪桐蔭の中田翔(右)と金光大阪の植松(撮影・奥田泰也)
大阪桐蔭の中田翔投手(3年)がライバル撃破で「完全優勝」を誓った。第89回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間、甲子園球場)の大阪大会が7日、京セラドーム大阪で開幕した。開会式に参加した中田は金光大阪のエース植松優友(3年)とエールを交換。これまで通算8打数無安打と完ぺきに抑えられている左腕を攻略し、史上2校目の夏3連覇を目指す。8日には、兵庫大会が開幕する。
開会式が始まる前に、中田は1人の左腕を探した。金光大阪の植松だ。昨夏の大阪大会決勝で3三振を喫した最大のライバル。夏と秋の公式戦で過去3度対戦し、通算8打数無安打。試合では勝ったが、個人の対決では完ぺきにやられている。1度話してみたかった。「オレのときは、強気やな」と冗談まじりに話しかけると「お前とやるのは楽しい」と返してきた。互いにエールを交換すると、闘志が沸いてきた。
「やられっ放しで終わりたくない。絶対に戦わないといけない相手です」。
中田が入学してから、大阪桐蔭は府内で他を圧倒してきた。甲子園が懸かった公式戦で負けたのは1年秋、PL学園との決勝戦だけだ。それだけにライバル攻略を成し遂げ、「完全優勝」で最後の夏を飾りたい。
植松はキレのある直球で弱点とされる内角を厳しく攻めてくる。「外から内に入ってくる。食い込んでくる感じで打ちづらい」。そうは言うが、中田も昨年から大きく成長した。ほとんどの投手から内角攻めにあうが、その苦境を乗り越え、高校最多とされる通算87本塁打を記録。「まっすぐを思い切り振り抜きたい」。相手の得意球に真っ向勝負を挑む。
植松との対決はモチベーションをかきたてるが、個人の記録には関心がない。最後の夏はあくまでチームの勝利が大事。昨夏は4戦連発5本塁打で中日福留(PL学園)がもつ大会最多7本塁打に接近。今夏に更新が期待されるが、中田は記録を封印する。「全く意識していない。相当自分のバッティングができないといけない。難しいし、届かないでしょう」。個人の勲章はもういらない。83年~85年のPL学園以来、史上2校目の夏3連覇がかかった大会。「とにかく大阪で勝つことしか考えていない」。怪物の燃える夏が開幕した。【田口真一郎】
[2007年7月8日11時47分 紙面から]
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