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京都外大西・本田血まみれ球援/高校野球

6回から登板した京都外大西の本田は右手を出血させながら力投(撮影・外山哲司)
6回から登板した京都外大西の本田は右手を出血させながら力投(撮影・外山哲司)

<高校野球京都大会:京都外大西6-4西城陽>◇27日◇準決勝◇西京極

 京都外大西が2年ぶりの夏に王手をかけた。西城陽との準決勝で、守護神・本田拓人(3年)が6回途中から登板。右手小指の裂傷で血まみれになりながら、投げ切った。28日の決勝で京都すばると対戦する。

 76球を投げ終えた本田のユニホームには血が飛び散っていた。右手小指の内側に大きな裂傷。投げるたびに親指の爪でえぐり、薬指でこすってできた傷だ。「これは好調の証。昨年は一度も出来なかった」。2年ぶりの夏の甲子園に王手をかけたエースは、大きな傷を誇らしげに眺めた。

 6回2死三塁からのロング救援。8回には1点差に迫られた。だがその裏、本田も含めての4安打で2点を追加。9回も1点を失ったが2死一、二塁のピンチに仁王立ち。相手の5番を右飛に打ち取り叫んだ。

 「声を出していたのは、アドレナリンを逃がすため。でないと力んでしまうから」。ここまで辻孟彦(3年)、白井浩樹(同)ら他の投手が力投し、打線も充実する中で本田は「まだアドレナリンが出てこない」と言っていた。だが内心は必死。勝ち越しだけは許さない。その思いでマウンドに立ち続けた。

 疑問符のついた4つの文字が本田の闘志を呼び起こす。マウンドで帽子を脱ぎ汗をぬぐいながら、ひさしの裏の文字を見る。自分で書いた「終わるん?」の言葉だ。「もう練習、終わるんか? もう投げるの、終わるんか? まわりからそう言われるのが、ぼくは何よりも嫌い」。だからこそ高校最後の夏を迎える前にそう書いた。その文字を見続け、投げる。甲子園まであと1勝だ。【堀まどか】

[2007年7月28日10時2分 紙面から]

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