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智弁和歌山、155キロ佐藤撃ち秘策

- 仙台育英・佐藤攻略へむけ打撃練習する勝谷ら智弁和歌山打線(撮影・渦原淳)
第89回全国高校野球選手権大会が8日、甲子園球場で開幕する。昨夏4強の智弁和歌山は9日に優勝候補の仙台育英(宮城)と対戦。最速155キロを誇る大会屈指の好投手・佐藤由規(3年)に対し、高嶋仁監督(61)は「160キロまでなら打てる」と攻略に自信を見せた。7日、開会式リハーサルが行われた。
マシンがうなりをあげて繰り出す155キロの剛速球を、智弁和歌山ナインが次々と打ち返していく。初戦で対戦する仙台育英の豪腕エース佐藤対策ではなく、これが日常の光景だ。県大会でサヨナラ満塁弾など打率6割2分5厘と打ちまくった3番・勝谷直紀(2年)は「みんな入学した時から、この球速を打っている。甲子園では全打席で打ちたい」と言った。甲子園で春夏通算51勝を誇る高嶋監督は「常に甲子園を見据えてきた。160キロまでなら打てる」と言い切った。
「危険」を恐れない。前日6日には控えの土井宏之(3年)が155キロマシンで練習中、右手にボールが直撃して小指を骨折。指揮官によれば、土井の復帰には少なくとも「1週間はかかる」という。土井のためにも、初戦で消えるわけにはいかない。一夜明けたこの日も、マシンの球速を落とすことなく、選手たちは剛速球を打ち続けた。
強打で4強まで勝ち抜いた昨夏に比べ、今年は県大会での本塁打が勝谷の2本だけと、決して派手さはない。田村昇大主将(3年)は「大きな打球は狙わず、つなぐ意識で」と、県大会同様に犠打や盗塁を絡めた泥臭い野球を徹底する。高嶋監督は「せっかく来た甲子園。(初戦敗退で)3泊ぐらいではつまらない」と笑った。大会屈指の豪腕を打ち破り、1日でも長く甲子園を満喫する。【太田尚樹】
[2007年8月8日9時41分 紙面から]
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