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元オリックス投手前川氏が復帰熱望

- NOMOベースボールクラブの練習に参加している、元オリックス投手、前川勝彦さんは黙々と投げ込み練習(撮影・加藤哉)
無免許運転のうえ女性をひき逃げしたとして、道路交通法違反と業務上過失傷害の罪に問われ、5月7日に大阪地裁で懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を受けた元オリックス投手、前川勝彦(本名・克彦)さん(28)が27日、来季現役続行への強い気持ちを打ち明けた。オリックスを解雇され、7月初旬からNOMOベースボールクラブの練習(堺市旧新日鉄堺グラウンド)に参加している前川さんは、日本だけでなく米国、韓国、台湾でのプレーにも関心を示している。球拾いからの再出発で、ファンや球界関係者へのお詫びと恩返しを誓った。
練習の合間は外野で球拾い。ボール運びや打撃ゲージの組み立て、打撃投手も務める。そして練習終了後はトンボを持ってグラウンド整備も手伝う…。オリックスを解雇されて7カ月。前川さんはPL学園の1年生時代以来、10数年ぶりという下積みを黙々とこなしていた。ユニホームにもチーム名は入っておらず、華やかだったプロとは対極の野球環境。それでも目を輝かせて白球を追っていた。
「自分が悪いことをして野球ができなくなったのに、練習させてもらって感謝しかありません。マイナスからやり直す気持ち。今は小さい頃のような野球ができる喜びでいっぱいです」
公判中は人目を忍んで夜の公園を走り、5月の判決後も近所の河川敷や小学校の校庭を借りてキャッチボール。そんな時知人の紹介を受け、7月初旬からNOMOクラブの練習に参加できるようになった。地下鉄とタクシーを乗り継ぎ、練習は夜7時から深夜12時近くまで。連日の走り込みで体重は公判時に比べ10キロ減った。ブルペンでは140キロ近い直球の他、変化球も交えた本格投球も開始。体調は全盛時の8割程度まで戻ったという。
「僕には野球しかない。車もあれだけ好きだったけど、今は興味もない。復帰は簡単でないと思いますが、今はもう1度グラウンドに立って支えてくれた方へのお詫び、恩返しがしたい。プレーさせていただけるなら場所は関係ないです」
現役続行を熱望した。日本球界の今オフのトライアウト受験だけでなく、米国、韓国、台湾球界でのプレーも視野に入れている。ただし懲役2年、執行猶予4年の身分のため、海外に渡るにも多くの手続きが必要となる。それでも地に落ちたまま、ここで野球を辞めるわけにはいかなかった。
「被害者の方に今も申し訳ない気持ちでいっぱいです。もしもう1度マウンドに上がれたら前の僕でなく成長した姿を見て下さい」
犯した罪を悔い改める中、一層強まった野球愛。困難は承知で球拾いからの再出発に挑む。【松井清員】
[2007年8月28日9時40分 紙面から]
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