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中田868発挑戦!1年目20発新人王が目標

 高校通算87本塁打の大阪桐蔭・中田翔外野手(3年)の交渉権は、日本ハムが獲得した。3日の高校生ドラフト1巡目指名で阪神、日本ハムなど4球団が競合。くじで日本ハムが引き当てた。中田は大阪府大東市の同校で会見し、入団に前向きな姿勢を見せた。自慢のパワーを生かし、本塁打20本以上で新人王獲得をプロ1年目の目標に掲げた。中田とともに今年の「ビッグ3」とされた仙台育英・佐藤由規投手(3年)は5球団競合の末にヤクルトが、成田・唐川侑己投手(3年)は2球団の競合でロッテが交渉権を獲得した。

 怪物が早くも北の大地に思いを馳せた。授業のため運命の瞬間には立ち会えなかったが、日本ハムの名を聞くと、中田は表情を引き締めた。「優勝して強いチームだと思う。連覇はできないことだけど、それをやってのける。魅力を感じる」。広島で始まった野球人生。大阪を経由して舞台は札幌に移る。「決まったので、そこで一生懸命やりたい」。入団に迷いはなかった。

 志の大きさが北海道にマッチする。プロ1年目の目標はただひとつ。「やるからにはベストを尽くす。新人王を獲りたい。本塁打は20本以上打たないとダメでしょうね」。ためらうことなく、自らにノルマを課した。憧れのオリックス清原はデビュー年からいきなり31本打ち、受賞した。高校歴代最多87本塁打の中田も肩を並べる可能性は十分ある。さらに「868」の数字にも、反応した。ソフトバンク王監督が記録した世界最多の本塁打数。「圧倒される数。ある程度の努力では近づけないけど、挑戦したい。だから新人王を含めて、1年目を大切にしていきたい」。誰もがしり込みする大記録に臆することはなかった。

 怪物と呼ばれる中田だが、明るい性格で昨年引退した新庄の後を継ぐ“華”も十分にある。それはこの日のトークにも表れた。北海道の印象を問われると「白い恋人!」と抜群の間合いで答え、報道陣を爆笑させた。現在は販売停止中だが、この北海道土産の定番には思い出がある。中学時代の北海道遠征で初めて出会い、夢中になった。「ハマってしまい、1人で一気に5箱食べた。でも僕、1人で北海道に行けるかなあ。広島までちゃんと帰れないんですよ」。周囲を引き込む話術を持つ。清原と新庄をミックスした将来像が浮かぶ。

 入団後のポジションは三塁手、背番号は「22」を希望した。中学時代、広島鯉城シニアで初めてもらった番号で愛着がある。高校時代とはまた違う中田の姿が見られそうだ。それでも変わらないことがひとつある。「持ち味のフルスイングはプロでも、今以上の気持ちでやりたい」。怪物伝説の青写真を豪快に描いた。【田口真一郎】

[2007年10月4日9時56分 紙面から]

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