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球児・浩治ブルペン競演星野監督ウットリ

ブルペンで上原(奥)が見つめる中、投球する藤川(撮影・田崎高広)
ブルペンで上原(奥)が見つめる中、投球する藤川(撮影・田崎高広)

 星野ジャパンの看板コンビ「球児・浩治」が、初競演した。北京五輪を目指す野球日本代表の最終候補メンバーは4日、スカイマークで自主トレーニングを行った。リリーフ陣の柱と期待される阪神藤川球児投手(27)と巨人上原浩治投手(32)が、初めてブルペンで並んで投球練習。キレのある速球を投げ込む藤川と、制球力抜群の上原の姿には星野仙一監督(60)もうっとり目を細めたほど。藤川は「球児・浩治で売り出したい」と話し、星野ジャパンの“目玉”として意欲をみなぎらせた。

 まるで漫才の掛け合いのような小気味良いテンポだった。藤川が投げれば、すぐさま上原も続く。藤川が自慢の速球で巨人阿部のミットを鳴らせば、上原もフォークをコーナーに沈めてロッテ里崎をうならせる。ここ神戸でコンビ結成以来、2日にはそろって新ネタ披露ならぬ新球披露。そしてこの日、ついにブルペン競演が実現した。上原は「どっちが速いかと思ったけど、あいつのフォークが僕の直球と同じくらいでした」と苦笑い。それでも表情には充実感があふれた。

 今季46セーブの藤川と初めての抑え役でも32セーブをマークした上原。球界を代表するリリーバー2人の競演は、星野監督の目もくぎ付けにした。

 「まだ本調子ではないが気持ちええな。うっとりしとったよ。テニスの会場みたいなところで観客にも見せてやりたいな」。

 この日は2000人のファンが球場に集まったが、観客の入れる内野席から右翼ブルペンは30メートル以上離れている。投内連携の練習後に起きたような拍手が、2人の競演に送られることはなかった。

 投球後には、上原が「球児・浩治せんべいでも作ろうよ」と持ち掛け、さらに意気投合した。ブルペン同時そろい踏みの感想を聞かれた藤川も「球児・浩治で売り出すのでせんべいを作ってください」と笑わせた。「いいコンビになってほしい」と大野投手コーチが言うまでもなく、息はぴったりだ。12日の宮崎合宿からは中日岩瀬も合流する。さすがの星野監督も「3人、難しいところ。いっそのことブルペンでくじを引いて順番を決めるか」と、うれしい悲鳴をあげるばかりだった。アジア予選決勝リーグを突破の最大の武器は、最高のムードで融合を強めている。【竹内智信】

[2007年11月5日11時33分 紙面から]

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