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井川が認めた!阪神新加入ルーは打つ!

 ルーは打つ! 虎の元エースが、虎の新大砲に太鼓判を押した。地元・茨城で自主トレ中のヤンキース井川慶投手(28)が25日、古巣の阪神に新加入するルー・フォード外野手(31=前ツインズ)の実力を高く評価した。井川がマイナー降格した3Aスクラントン所属中に対戦。先制打を含む3打数3安打2二塁打と打ち込まれた経験談を告白した。「パンチ力がある打者」と印象を語り、日本の球場なら本塁打増も十分に可能と断言した。

 あのルー・フォードとは!? 阪神の新助っ人の名前を聞いた瞬間、井川が目を丸くした。「顔が判別できなくて、なかなか名前を覚えられない」。そんな悩みを持つ男が、何とも強烈なインパクトを受けていた。虎の元エースが、来季虎に加わる助っ人にめった打ち…。何とも奇妙な因縁をスラスラと語り出した。

 井川「エッ、ルー・フォード! 知ってます、知ってます。へえ~、あの選手を(阪神は)とったんですか。ローチェスターにいた選手ですよね。いきなり3の3打たれて。高めの真っすぐね。確かポジションは外野手ですよね。ええ、名前もしっかり覚えてます」。

 忘れもしない8月11日、井川2度目のマイナー降格3試合目だった。3Aスクラントン・ウィルクスバレー所属の井川は同地区のライバル、ローチェスター・レッドウィングス戦に先発した。自身がウェイバー公示に出され、パドレスへの移籍が取りざたされた時期。内容次第でその去就を左右しかねない、大事な一戦だった。3回まで無失点と好投した井川に手痛い一打を浴びせた強打者こそ、ほかでもない5番フォードだった。

 第1打席で左前打。0-0の4回無死一塁、この日2度目の対戦を迎えた。こん身の力を込めたストレートを弾き返され、左中間突破のタイムリー二塁打。この先制打を皮切りにこの回2失点。6回の第3打席でも1死から左翼線二塁打を浴びた。結局6回8安打2失点でマイナー4敗目。3打数3安打2二塁打1打点とフォード1人に、黒星を付けられた形になった。のちにプレーオフ争いするライバル球団で、井川が最も強く意識した「好敵手」だった。

 井川「パンチ力があります。しっかりとしたスイングで強く振ってくるという印象です。彼の場合、球速はあまり関係ないかもしれない、とにかく力で押してくるタイプには強いと思いますよ。ツーベースとか増えるでしょうね。日本のボールなら、もっと飛ぶでしょうし、日本の球場ならホームランも結構あるんじゃないですかね」。

 岡田監督、球団首脳は「足のある中距離砲」と評価する。しかし井川は「大砲」の可能性を言及した。フォードは今季マイナーで対右投手2割4分2厘に対し、左は3割3分3厘。メジャーでも対右2割1分9厘に対し左は2割5分6厘の数字を残している。あの井川が舌を巻いたのだから、左腕キラーは本物の予感を漂わせる。内海、高橋尚ら阪神キラーの左腕よ、覚悟だ! 【片山善弘】

[2007年12月26日9時20分 紙面から]

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