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小林祐梨子、2年連続区間賞/駅伝

優秀選手賞の盾を手に笑顔をみせる兵庫の小林祐梨子(撮影・田崎高広)
優秀選手賞の盾を手に笑顔をみせる兵庫の小林祐梨子(撮影・田崎高広)

<全国都道府県対抗女子駅伝>◇14日◇京都市・西京極陸上競技場発着(9区間、42・195キロ)

 女子1500メートル日本記録保持者の「スーパー女子高生」小林祐梨子(18=須磨学園高)が高校生活最後の都大路を2年連続の区間賞で締めた。3位に終わった兵庫で2区を走り、7位から首位に押し上げた。強風と“初体験”のトップ走行の影響で自身の持つ区間記録更新はならなかったが、アテネ五輪金メダリスト野口みずき(28)もビックリの快走だった。京都が逆転で3年連続11度目の優勝を果たした。

 “初体験”の独り旅だった。2区2キロ過ぎ、首位に9秒差の7位でたすきを受けた小林が早くも先頭に立った。「今まで(駅伝で)トップに立った経験がなくて…。今までは前の人の背中だけを見て走ってたから」。どこを見ていいか分からず、視線が泳ぐ。さすがのスーパー女子高生も戸惑った。「いい経験になった」。これも速すぎるがゆえの宿命だ。

 向かい風もあって自身の持つ区間記録更新はならなかったが、堂々の2年連続区間賞を獲得。2位に18秒差をつけてたすきを渡した。チームは3位に終わったものの「今日は全体よりも個人(の成績)。風が強い中でこのタイムならいい。去年より力がついた手ごたえがある」と胸を張った。

 NHKでゲスト解説を務めた野口みずきも驚いた。「日本人離れした走り。(コースを)自分の庭にして走っている」-。陸上を始めて2年目だった03年から5年連続、高校駅伝を含めて通算8度目の都大路。4年前は緊張と寒さに身を震わせながら走った。「先輩たちと走って勉強になった」。昨年末には20人抜きの激走で悲願の全国制覇を達成。「今は自信を持って走れる」。高校最後の都大路を笑顔で終えた。

 4月からは岡山大に進学する。今夏に大阪で行われる世界選手権(8月25日開幕)、そして来年の北京五輪へ向けて新生活を始める。大学での専攻は理系だが、今年の目標は中国語と英語の習得だ。「コミュニケーションを取れなければ(五輪も)出るだけで終わってしまう。いろんな国の選手と話したい」。北京だけでなく、さらにその先まで見据えている。高校3年間は毎朝5時に起き、朝練に向かう通学中の電車で勉強に励んだ根性娘は、そんじょそこらの大学生とは意識が違う。クルッとした大きな瞳には、世界の頂点が映っている。【太田尚樹】

[2007年1月15日9時43分 紙面から]

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