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W杯照準!遠藤40m独走トライ/ラグビー

<ラグビー日本代表強化試合:クラシック・オールブラックス35-26日本代表>◇9日◇神戸ユニバー

 日本代表が、元ニュージーランド代表で構成される強豪クラシック・オールブラックスに26-35と善戦した。前半15分にWTB遠藤幸佑(26=トヨタ自動車)が勝ち越しとなる40メートル独走トライで場内を沸かせるなど健闘。その後再逆転を許してジョン・カーワン・ヘッドコーチ(HC=42)は就任3試合目で初の黒星を喫したが、9月のW杯フランス大会に向けて確かな手応えを得た。強化試合の第2戦は、12日に東京・秩父宮ラグビー場で行われる。

 この日一番の歓声を背に、カーワンジャパンが誇る大型WTB遠藤が疾走した。7-7と追いついた6分後の前半15分。自陣からCTB大西が蹴ったボールが微妙なバウンド。これをキャッチした背番号14が、ライン際を力強く駆け上がった。「普段は手を出したら落ちるスピードが、今日は落ちなかった」。最後は「キング」の愛称を持つFBスペンサーを強烈なハンドオフで振り切った。40 メートルを 独走し、12-7と勝ち越すトライを決めた。

 「(大西)将太郎さんのキックがよかったので、スピードに乗れた」。開始1分には対面のWTBロムーにはじき飛ばれた。「あれでスイッチが入った」と笑って振り返った。

 北海道中標津町にある実家は数百頭の乳牛を飼育する「遠藤牧場」。中標津高でラグビーを始めるまで、家業の手伝いをしながら身につけた腕力が自慢だ。186センチ、92キロはBKとして世界基準の体格。W杯でもブレークする可能性を秘めている。名WTBだったカーワンHCからも強化合宿中にステップの踏み方について何度も直接指導受けるなど、潜在能力と成長を期待されている。

 W杯の最終選手登録は8月初旬に締め切られる。それまで代表生き残りをかけた戦いが続く。30人のメンバー入りについて遠藤は「厳しいかもしれない。今日も何度もタックルをミスした」と反省する。だが、クラシック・オールブラックスのフィツパトリック団長からは「日本で印象に残ったのは左右のWTBだ」とロアマヌとともに高く評価された。

 勝利こそ逃したが「本当に満足している。チーム力はあと50%は伸びる」とカーワンHCは順調さを強調した。先発15人の代表キャップ数が合計409という超豪華軍団にもひるまず立ち向かった日本代表。その中でひと際輝いた遠藤の突破力は、W杯2勝を目指すカーワンジャパンにとって大きな武器となる。【大池和幸】

[2007年5月10日10時5分 紙面から]

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