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室伏6位4年ぶりに負けた/世界陸上

男子ハンマー投げ決勝 必死の形相で1投目を投げる室伏広治(撮影・浅見桂子)
男子ハンマー投げ決勝 必死の形相で1投目を投げる室伏広治(撮影・浅見桂子)

<世界陸上:男子ハンマー投げ決勝>◇3日目◇27日◇大阪・長居陸上競技場

 男子ハンマー投げの室伏広治(32=ミズノ)が4年ぶりに敗れた。今季自己最高の80メートル46を投げたが、7位までが80メートル台を記録する大会史上初の激戦となり、18連勝でストップ。04年アテネ五輪に続く金メダルはならなかった。今大会は連覇を狙う北京五輪への調整過程の段階。この入賞で陸上の五輪内定第1号となり、再び金メダルへの道を歩む。イワン・チホン(31=ベラルーシ)が今季世界最高の83メートル63で3連覇達成。

 1発逆転を懸けた最後の6投目。手応えがなかったのか、室伏は絶叫なしでハンマーの行方を見送った。今季自己ベストの80メートル46も、メダル圏内には届かなかった。それでも、観客から大きな拍手が起きた。室伏は両手を挙げて声援に応えた後、大逆転で3連覇を飾ったチホンのウイニングランに付き合った。「うつむいていても、仕方ないでしょ」と笑った。

 大会史上初の80メートル台が7人という大激戦になり、結果は6位入賞。室伏は「今日の試合は過去にない高いレベルで、そこに自分がいられたことが良かった」と、サバサバとした口ぶりで振り返った。開催国のエースとして金メダルを期待され、本人も自覚十分だった。

 一方で、試合の少なさが懸念されていた。学術論文の作成で、今季前半の出場は日本選手権だけ。試合後、試合勘や調整遅れを指摘されて、室伏は「もちろん影響したかもしれないが、いかにその時のベストを尽くせたかが大事」とかわした。チホンのような爆発力を蓄えるまではいかなかった。

 30代になって、故障防止のためにも、本人いわく「すきのないフォーム」に改良しつつある。回転時の自分とハンマーとの距離、重心、体の位置、加速が落ちる片足になった時の動きを研究。父でコーチの重信氏は「今はまだ来年の北京五輪を目指して、ベースをつくっている段階。81、82メートル台を投げるには時間がかかる」と代弁した。

 03年のスーパー陸上から続いた連勝記録も18でストップ。この借りは1年後の北京五輪で晴らすしかない。あくまで五輪への過程が今大会だった。6位入賞により、陸上では第1号で北京の代表権は獲得した。「大阪の結果をステップに北京に備えたい」と五輪連覇へ意欲を見せた。年齢的にも円熟期で迎える北京が集大成。ライバルのチホン、若手の台頭にも刺激を受けて、再び頂点に立つ。

[2007年8月28日14時27分 紙面から]

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