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福士大阪国際参戦、一般参加で初マラソン

 「福士流」で五輪切符はいただき! 女子長距離のエース福士加代子(25=ワコール)が、来年1月27日の大阪国際女子マラソンに出場することが18日、正式発表された。主催者側からの招待選手枠という特別扱いを断り、参加費3000円を支払う一般参加選手として挑戦者の立場を選んだ。今後1カ月は練習場所や内容も公表せず、超自己流でマラソンデビューに備える。初マラソンで五輪出場権を獲得すれば、日本女子史上3人目の快挙となる。

 あくまで超自己流で北京を狙う。予定通りに大阪国際でのマラソンデビューが決まった福士は、大会事務局を通じて「このたびマラソンでの北京五輪出場を視野に入れ(大阪国際に)挑戦することになりました。まだ本格的なトレーニングにも入っていないため、期待と不安の両面がありますが、頑張りたい」と談話を発表した。

 今大会の招待選手に福士の名前はなかった。あえて3000円を支払い、特別扱いを拒否した。

 通常は有力・注目選手は「招待選手=大会の看板」として大会側から宿泊先などを確保される特別待遇を受ける。今回の福士もラブコールを受けたが、マラソンで実績がないことを理由に断った。「新たな種目への挑戦」(永山監督)という立場を貫き、参加費3000円が必要な一般参加で登録。規定上は市民ランナーと同じ扱いだ。3種目(3000、5000メートル、ハーフマラソン)で日本記録を持ち、アテネ五輪にも出場した女王には別世界の環境だ。

 調整も超自己流だ。自身も指導者としてマラソン初挑戦の永山監督は「本格的な練習はこれから」と、今後1カ月で仕上げる。通常はレースの3~4カ月前からじっくり走り込むのが一般的で、異例のド短期調整だ。だが、今春は前例のないエチオピア合宿を敢行するなど、常識にはとらわれない。

 今後は合宿先や練習法も一切公表せず、極秘で行う予定だ。永山監督は「短期間で極力集中できる環境をつくりたい」と説明。一般参加での出場の背景には、注目を集める福士への負担や重圧を少しでも減らしたいという配慮もある。

 未知の距離に加え、連覇を狙う原や、05年世界選手権銅メダルのトメスクら強敵がそろう。だが、昨年の丸亀ハーフでは野口を突き放して日本記録を樹立。大阪の平坦な高速コースならスピードも生きる。爆走娘は“マイペース”の走りで北京へと突き進む。【太田尚樹】

[2007年12月19日10時1分 紙面から]

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