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近鉄金星あと一歩/ラグビー

タックルを受けながらもパスする近鉄FWバツベイ(撮影・中村誠慈)
タックルを受けながらもパスする近鉄FWバツベイ(撮影・中村誠慈)

<ラグビー・日本選手権:トヨタ自動車53-43近鉄>◇1日◇秩父宮ラグビー場

 近鉄(トップウエスト)が金星を逃した。トップリーグ(TL)4強のトヨタ自動車に、最後は43-53と逆転負けしたが、内容も6トライを奪う大善戦。後半21分に一時はリードを奪うなど互角に渡り合った。TLに復帰する来季につながる戦いぶりで、古豪復活への第1歩を記した。

 近鉄はトヨタ自動車に最後まで食らいついた。36-53と試合の大勢が決まった後半ロスタイム。敵陣22メートル付近のラックからSO重光がボールを受け取ると、インゴール左中間に飛び込んだ。決してあきらめない、今季を象徴するような執念のトライ。連勝中の験担ぎで昨年12月から口ひげを生やしていた中谷監督は「よく最後まで戦った。新しいシーズンを迎えるに当たっていい試合ができた。感激している」とうっすら涙を浮かべた。

 創部以来初めて降格した下部リーグを勝ち上がり、4季ぶりTL復帰を決めていた。だが今季最大の目標は日本選手権でのTL勢撃破。チーム一丸で挑み、先手を取られても、すぐに取り返す。両軍合わせて14トライの大激戦。最後は突き放されたが、古豪復活にかける心意気は間違いなくファンに届いた。

 この日、2トライのSO重光は「まだ点差以上に(TLチームと)実力差がある。これからみんながどれだけ勘違いせずに練習に臨むかが大事。降格だけは味わいたくない」。善戦にも満足せず表情を引き締めた。日本選手権3度の優勝を誇る名門が、確かな手応えとともにTLに帰ってくる。【桝井聡】

[2008年3月2日9時4分 紙面から]

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