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辰吉Jr.寿希也「オヤジ超える」プロ宣言

プロ宣言をした辰吉の長男・寿希也君
プロ宣言をした辰吉の長男・寿希也君

 「浪速のジョー」を超える! 元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(35=大阪帝拳)の長男寿希也君(じゅきや、14)が24日、プロボクサーの道に進むと宣言した。現在、中3の寿希也君は、大阪帝拳の練習生として辰吉の指導を受けながらトレーニングを行っている。来春の卒業後は高校に進学せず、2009年1月14日の17歳の誕生日を待ってプロテストを受検する意向をこの日、明言した。「父を超える。世界をとるつもり」と力強く誓った。

 「カリスマ」とあがめられる偉大な父の背中を追う。辰吉の長男・寿希也君はプロの道を歩み、世界王者を目指す決意を明言した。「高校には行きません。プロになります」。父の戦う姿をずっと見てきた。辰吉が3年4カ月のブランクを克服し、奇跡の復活勝利を飾った02年12月。セーンに6回TKO勝ちした父に抱かれ、寿希也君は感動のあまり号泣した。同じ道を進むのは、自然の成り行きであり、宿命でもあった。

 小5の時に大阪帝拳で、父とともにトレーニングを始めた。今では週5回、心肺機能強化でマスクをつけて練習する。朝のロードワークも父と一緒。最近はミット打ちなどのほか、他の練習生とスパーリングも開始した。現在は身長160センチ、体重は50キロ。今後の成長を見込んでも、辰吉と同じバンタム級で戦う可能性がある。ロンゲに端整なマスクもスター性を秘める。

 まだ基本練習を繰り返している段階で、辰吉からは「まずはジムの4回戦の選手を倒すくらいにならないと」と厳しい目で見られている。ただ右構えからのパンチは鋭く、ジムの井上トレーナーは「ボクシングスタイルはお父さんを意識してる。ええパンチ打ちますよ」と素質を認める。

 来春の中学卒業後は、プロデビューへの準備を本格化する。出場可能となるアマチュアの試合で経験を積んでいくことが濃厚。父の辰吉、話題の亀田興毅、大毅も同じ道を歩んだ。プロテストの受験資格を得る17歳の誕生日は2年半後の2009年1月14日。じっくりキャリアを重ねて、鮮烈なプロデビューを目指す。

 辰吉は「プロになる? あ、そうなの。子供の進路は子供が決めること。親がとやかく言う必要はない」と言いながらも、息子の決断を歓迎している。寿希也君によれば、当初は反対していた母のるみさんも「やりたいんやったらやればいい」と話しているという。

 辰吉のボクシングの原点は、亡くなった父・粂二(くめじ)さんとの路上スパーだった。寿希也君も父、辰吉とともに世界王者への道を歩んでいく。「父を超えるようになりたい。世界をとります」。まだ先のデビューが、大きな注目を集めるのは間違いない。

[2006年7月25日9時56分 紙面から]


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