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亀田興毅が対戦相手の挑発にも余裕の対応

スパーリングで亀田興毅(左)は強烈な左ストレートを決める(撮影・橘信男)
スパーリングで亀田興毅(左)は強烈な左ストレートを決める(撮影・橘信男)

 ゴタゴタ言わんとかかってこんかい! WBA世界ライトフライ級2位の亀田興毅(19=協栄)が、相手の挑発を軽く流した。対戦する同級1位ファン・ランダエタ(27=ベネズエラ)が来日した25日、都内の協栄ジムで8月2日の王座決定戦(横浜アリーナ)に向けたスパーリングを打ち上げた。「並のボクサー」と見下ろしたランダエタに対し、亀田は「なんぼでも言ったらええやん」と余裕の切り返し。口ではなく、試合で打ちのめす。

 「ビッグマウス」らしからぬ反応だった。売られたケンカを、亀田は安く買い叩いた。ランダエタの挑発に、8歳も年下の亀田が大人の対応であざ笑った。

 ランダエタ「亀田をビデオで2試合分、見たが、並のボクサーだろう。顔つきをみると打たれ弱そうだな。彼の高いガードも打ち破れるさ。余裕だ」。

 この日、早朝に来日したランダエタは「ガウガウ」と吠えた。しかし、闘拳は噛み付きにいかない。まるで「吠える犬は弱い」と言わんばかりに、見下してきた相手を逆に見下ろした。「そのぐらいボクサーとして言っておかなあかんやろ。ナンボでも言ったらええ。ランダエタは普通のボクサー。オレを倒しにきてくれたらええやん。頑張って」と笑い飛ばした。

 元WBA世界ミニマム級暫定王者のランダエタは、フライ級から1階級下げてきた亀田とは2階級分の差がある。だが、そんなハンディを打ち消しての来日だった。実は母国ベネズエラで元WBA世界スーパーバンタム級王者ヨーベル・オルテガ(ベネズエラ)と50回のスパーリングを消化。「亀田よりも大きい力強い選手とスパーリングをしてきた。彼のパワーに負けることはない。とてもパンチ力があると思えないし、私の方が技術や、すべてにおいて勝っている」。ミニマム級から数え、5階級上の元世界王者と拳を交えてきた自信をみせつけた。

 だが、そんなことでひるまない。亀田は自信たっぷりに受け止めた。「ナンボ頑張ってもオレとはレベルが違う。なんやったら、2人がかりできてもええで。試合が始まればチャチャッっと終わってまうのにな。一番、コンディションがええし」。最も不安視されるのは、初めてリミット48・9キロで試合をする減量だが、24日には50キロジャストまで減量しスパーリング。「だいぶ動けた。今の時期にしては早すぎるぐらい落ちてる」と順調な仕上がりを強調した。

 この日の打ち上げはIBF(日本未公認)12位のバタワン(フィリピン)に、左カウンターとボディーブローめった打ちで締めくくった。進化を続ける亀田の肉体からは敵の挑発など寄せつけない、強烈なオーラが放たれていた。【藤中栄二】

[2006年7月26日10時56分 紙面から]


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