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挑発返し紙おむつ!亀田が激怒「来いや」

おむつを持参したランダエタをにらむ亀田。中央は父史郎氏(撮影・中島郁夫)
おむつを持参したランダエタをにらむ亀田。中央は父史郎氏(撮影・中島郁夫)

 なめられた! WBA世界ライトフライ級2位の亀田興毅(19=協栄)が、本番を前に「初黒星」を喫した。2日ゴングの同王座決定戦(横浜アリーナ)に向けて1日、都内で計量に臨み、亀田は48・9キロのリミットで1発パスした。48・8キロだった同級1位ファン・ランダエタ(27=ベネズエラ)は紙おむつとおしゃぶりを持参。おまけに恒例の握手&メンチ切りも拒否した。お株を奪われた挑発行為で乱闘寸前となり、大激怒の亀田は試合でぶっ倒す意欲を高めた。

 怒り狂った。午後3時に始まった前日計量。先に体重計に乗った亀田の目にそわそわする敵の姿がちらつく。48・9キロのリミットでパスするとランダエタが目前に迫ってきた。その手には紙おむつとおしゃぶり。ベネズエラからのお土産と称し、ニヤニヤと笑いながら手渡された。明らかな挑発行為にぶち切れた。渡そうとする紙おむつとおしゃぶりを左手でたたき落とした。

 「来いや! 何やぁ! カモン、カモン、カモン、ベイビー! かかってこんか、オラー!」

 ランダエタの愛称「ベイビー」を荒々しく連呼しながら、激しく詰め寄った。日本ボクシングコミッション(JBC)の職員2人が亀田を懸命に制止した。まさに一触即発、乱闘寸前のハプニングだった。亀田側もランダエタの計量終了を待って反撃を開始。トレーナーの父史郎氏が、握手を促したが、強く握られるのを嫌ったランダエタに拒否された。試合前日恒例の握手、そしてメンチが初めて不発に終わった。亀田だけでなく、史郎氏も怒り狂った。紙おむつを投げつけ「お前がおむつをつけてろ!」と声を荒げた。

 亀田の代名詞ともいえるパフォーマンスで、してやられた。前日の調印式の席上では「KO予告タイムは計量の日のお楽しみ」と話していた。しかし、怒りのあまり、亀田節は封印された。ピリピリムードを漂わせ、無言のまま迎えの車に乗り込む。トレーナーの父史郎氏が「明日、世界タイトル戦やし、今日は何もない」と代弁したが、ランダエタに「一本取られた」形となって興奮状態は冷めることはなかった。

 当初は平常心で計量する予定だった。世界戦用に準備した亀田一家そろいの白いジャージーに身を包んで登場した。白を選択したのは、日章旗の白を意識したもの。今回は彩色などに凝らず、シンプルなデザインにした。初めての世界戦は日本の代表として臨む。きっちり握手&メンチ切りで締めくくって戦うはずが、ランダエタの想定外のパフォーマンスに妨害された。

 計量後には一家そろって都内の焼肉店で食事をするなど、減量を続けた肉体の回復に専念した。一緒に食事した金平会長は「今日は向こうがパフォーマンスで盛り上げてくれただけ。まったく調子は崩れていなかったし、いつもと亀田は変わらない」と強調した。リング外の「前哨戦」は敵に譲ったが、2日の舞台の主役は譲るつもりはない。逆に闘志に火がつき、燃え盛った。悲願の世界ベルトを腰に巻くため倍返しでぶっ倒す。【藤中栄二】

[2006年8月2日10時59分 紙面から]


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