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徳山、引退戦の挑戦者に「大毅」指名

 WBC世界スーパーフライ級王者徳山昌守(31=金沢)のラストマッチに、挑戦者として「浪速の弁慶」亀田大毅(17=協栄)が急浮上した。徳山陣営の金沢英雄会長(59)が来年4月に東京でのビッグマッチを計画。来月上旬にも上京し、協栄ジムの金平桂一郎会長(40)と直接交渉する意向を28日に明かした。同王座を通算9度防衛している名王者が、最後の花道として次代を担う大毅と激突する可能性が出てきた。

 去就が注目される徳山の「最後の花道」プランが明らかになった。来年4月にラストマッチとなる2度目の防衛戦を行い、その挑戦者に「浪速の弁慶」亀田大毅を指名した。徳山陣営の金沢会長はこの日、「最後の試合を準備してやりたい。(亀田)大毅が有力候補になる」と明言した。

 徳山は今年2月に1位挑戦者ナバーロを判定で退けて初防衛に成功した。これまで同王座を通算9度防衛、世界戦11勝1敗という堂々たるキャリアを誇るが、モチベーションの維持に苦心している。5月には引退会見が、金沢会長の説得によって、ビッグマッチ限定での現役続行会見に変わった。当初はWBC世界バンタム級王者長谷川、WBA世界ライトフライ級王者亀田興毅を指名した。しかし階級の違いもあり、話は進んでいない。

 そこで、スーパーフライ級でデビュー以来5連勝中の大毅に照準を定めた。まだ日本ランクにも入っていないが、9月27日に世界ランカーと対戦予定の6戦目に勝てば、世界ランク入りは確実だ。金沢会長は「金平会長に時間をいただいて話をしたい。オファーを出します」と9月上旬にも東京へ足を運び、金平会長と直接交渉する意向も明かした。興業に関しても会場、中継するテレビ局などすべてを協栄側にゆだねるという。

 徳山の王座は、9月18日に同級2位川嶋と同級4位ミハレスの間で、暫定王者決定戦が行われる。正規王者である徳山はナバーロ戦からちょうど1年にあたる来年2月27日までに防衛戦をする義務がある。だが金沢会長は「2月27日は、その日までに次の試合の契約をまとめる期限」と説明。暫定王者との王座統一戦が筋ではあるものの、仮に川嶋が暫定王者になれば、徳山とは4度目の対戦でファンにとっても新鮮味が薄い。徳山陣営はより注目を集める、大毅との対戦実現に傾いている。

 徳山も最後の花道としてビッグマッチにこだわっている。また実現すれば大毅にとっても、元2階級世界王者井岡弘樹の18歳9カ月を抜く日本人最年少世界王者、そして日本初の兄弟世界王者がかかる世界初挑戦となる。本格的交渉はこれからだが、日本中が注目する世紀の一戦となるのは間違いない。

[2006年8月29日11時22分 紙面から]


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