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高山W王者「大橋2世」襲名だ

 WBA世界ミニマム級5位高山勝成(23=グリーンツダ)が、457日ぶりに世界王座を奪還した。同級1位カルロス・メロ(24=パナマ)を豊富な手数とパワーで圧倒。9回1分30秒、3-0の負傷判定で勝利した。9回まで1ポイントも失わない圧勝だった。前WBC王者の高山は史上4人目の両団体制覇を達成。ミニマム級では大橋秀行氏(日刊スポーツ評論家)以来14年ぶり2人目で、公言通り「大橋2世」に。高山は18勝(7KO)2敗。日本ジム所属の現役世界王者は7人で史上最多となった。

 勝って当然とばかりに、高山は人差し指を立て「イチバン・ポーズ」を作った。右肩には昨年保持したWBCのベルト。左肩には奪ったばかりのWBAのベルトが輝いていた。「体が動くままにやれば、結果はついてくると思った」と素直に喜びを語った。

 1回、開始のゴングと同時に猛ダッシュ。強烈な右ストレートでメロを後退させ、ジャブを封じた。「1回が終わって勝利を確信した」。2日の公開スパーでアウトボクサーを演じた効果は、てきめんだった。

 2回以降もペースを完全に握った。8回までジャッジ3人がフルマークの一方的な展開。9回、偶然のバッティングで左目上から出血、負傷判定になったが、公言していた「大橋2世」の実力を示した。

 3度目世界戦で最大のピンチを乗り越えた。新井田への挑戦がキャンセルになった直後、9月中旬の練習中に左手首を痛めた。手首が曲がらず、腕立て伏せの体勢にもなれない。大事な時期にジムワークを満足にできない。「試合に間に合うか…」と不安が襲った。

 だが父子の絆が救った。健成さん(53)に励まされた。空手経験のある父には、負担をかけず患部周辺を鍛える練習方法も教わった。はやる気持ちを抑え、自分との戦いにも勝利。手首は3週間前に完治し、あとは万全で試合を待つだけだった。

 次戦は暫定王座の防衛戦が濃厚。負傷中の正規王者・新井田は練習を再開しておらず、統一戦は早くても来春の見込み。高山は9月のWBA総会で顔をあわせた際、新井田に「必ず勝て」と言われた。「僕は結果を出した。あとは新井田さんの番ですね」。対戦を熱望するライバルとの対決を、早くもみすえていた。【大池和幸】

[2006年11月8日9時34分 紙面から]


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