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辰吉タイから復活!単身修行へ出発

 元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(36=大阪帝拳)が、タイでリング復帰をアピールする。20日、関西空港からトレーニングのためにバンコクへ出発した。チュワタナジムでスパーリングなどを行い、37歳の誕生日となる5月15日までに帰国予定。引退勧告するジムなど周囲に現役続行を訴え、約3年7カ月も遠ざかる試合復帰をアピールするのが目的だ。ボクサーの定年は原則37歳だが、心身とも全盛時を取り戻すためにタイで勝負に出る。

 実戦トレーニングできる環境を求め、辰吉が単身海を渡った。タイの名門チュワタナジムでスパーリングを積み、現役続行はもちろん試合復帰を訴える。

 国内初、3度目の世界王座返り咲きに向けた執念の炎は、ますます燃え盛っている。関西空港から出発した36歳は「日本で練習していてもらちがあかないから、アクションを起こした。向こうでスパーリングをして、まだまだ(現役で)やれるところをアピールしたい」と真顔で言った。

 辰吉は03年9月のアビラ(メキシコ)戦を最後にリングから遠ざかっている。以来ジムでの練習は継続しているが、昨年11月からスパーリングも行っていない。タイでは実戦感覚を取り戻すのが大きな目的だ。

 タイを選んだ理由のひとつに「戦友」の存在がある。過去に日本での世界戦で2度敗れた前世界王者ウィラポンが、5月1日にタイで丹羽賢史(グリーンツダ)と対戦。辰吉も観戦予定だという。同じく世界返り咲きを狙う2歳上の戦う姿を見て、精神的なエネルギーを注入する。

 ただし05年3月に引退勧告したジム側をはじめ、タイ行きを提案した義兄の徳丸俊逸さん(44)も「すぐに日本に帰ってくるかも知れない。本人の考えていることはよく分からない」と静かに見守る。周囲からは辰吉の“本気度”を試されている。

 ビザなしでの渡航のため「ボクサーの定年」となる37歳の誕生日までに帰国する予定。「世界王者のまま引退する」という野望のため、タイでは心身とも鍛え直し、全盛時の自分を取り戻したい。「浪速のジョー」が最後の懸けに動き出した。

[2007年4月21日11時37分 紙面から]

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