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グリーンツダ危機一髪、1万ドル工面

グリーンツダ・戸塚マネジャー(右)から預かった供託金1万 ドル を掲げるJBC関西地区・中山事務局長(撮影・大池和幸)
グリーンツダ・戸塚マネジャー(右)から預かった供託金1万 ドル を掲げるJBC関西地区・中山事務局長(撮影・大池和幸)

 関西の名門グリーンツダジムが「崩壊危機」をしのいだ。同ジムは20日、東洋太平洋王座戦(24日)のフィリピン人王者へのファイトマネー1万ドル(約120万円)を工面し、大阪市内の日本ボクシングコミッション(JBC)関西事務局に供託した。前WBA世界ミニマム級暫定王者高山勝成(24)へのファイトマネー未払い問題で科された「試合4日前までにファイトマネーを用意する」という処分をリミット20分前にクリア。今後自主興行が開催できないなどの最悪の事態を免れた。

 タイムリミットの午後5時まで20分。グリーンツダジムの戸塚貴信マネジャー(33)がJBC関西事務局に現れた。帯付きのドル札を中山事務局長に手渡し、主催する東洋太平洋ライトフライ級王座戦を成立させた。今年2月に他界した元名誉会長津田博明氏の追悼興行でもある。

 「昨日の段階で1円もなかった。何とか援助してくれる人が現れて…。ギリギリの勝負だった」と戸塚氏はホッとした様子。高山の世界戦ファイトマネー330万円未払いが発覚し、ジムの資金繰りがさらに悪化。現金が全て用意できたのは、この日午後だったという。

 供託したのは王者ルビリアルのファイトマネー1万ドルと、外国人審判団の渡航費など1800ドル。通例なら、ファイトマネーは試合前日の計量時にも興行主のジムから選手に直接渡される。だが未払い問題を重く見たJBCは、試合4日前に王者のファイトマネーを預かるという異例の処罰を科していた。

 JBCは供託金を準備できなかった場合、王座戦消滅のほか、戸塚氏、津田セツ子会長、津田栄治プロモーターのライセンス停止も検討していた。そうなれば自主興行が打てず、選手大量流出の可能性もあった。まさに危機一髪だった。

 21日には西日本協会の理事会が行われ、ジム側の処分が検討される。いぜん予断を許さぬ状況だが、戸塚氏は「中島が勝つことがすべてにつながる」とジム存続を29歳の挑戦者に託す。世界王者3人を生んだ名門が、崩壊を寸前で食い止めた。【大池和幸】

[2007年6月21日10時59分 紙面から]

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