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武蔵、芸人格闘家・アッカ許せない!?

蹴りのポーズをみせる武蔵(撮影・宮崎幸一)
蹴りのポーズをみせる武蔵(撮影・宮崎幸一)

 武蔵(35=正道会館)が「自分の夢」をぶっ壊す。31日大みそかのK-1 Dynamite!!(京セラドーム大阪)を前に、29日は大阪市内で会見。お笑いコンビ「塩コショー」のベルナール・アッカ(35=コートジボワール)と対戦するが、地元大阪出身で、かつて「お笑い芸人志望」だった武蔵にとって“二足わらじ”のアッカはジェラシーを感じる相手。不完全燃焼の1年をKOで締めくくり、08年は完全復活イヤーにする。

 自分の昔の夢をかなえた相手を、復活への足がかりにする。武蔵は過去2度のK-1WORLD GP(WGP)準優勝の実績を持つ。対戦相手のアッカは「お笑い芸人」でミスマッチにも思えるが、意外な感情を抱いていた。

 「悔しいですね。お笑いが分かっているという時点ですごい。なのに格闘技の才能があるなんて…」。お笑いと格闘技の両立に、ジェラシーすら感じた。

 実は武蔵も本気でお笑い芸人を目指していた。大阪・堺市生まれ。宮山台小の卒業文集には「将来はお笑い芸人かプロレスラーになりたい」と書いた。

 小、中学校の同級生、富島秀之に、高校卒業時に吉本芸人の登竜門「NSC」(吉本総合芸能学院)入りを誘われた。だがすでに17歳で空手を始めていたため、断念した。富島は今もピン芸人として吉本興業に所属している。

 武蔵は現在東京暮らしだが、やはり笑いのある生活が好き。「辞めたら芸人になろうかな」と冗談も飛びだすほどで、売れっ子のたむらけんじ(34)ら多くの芸人と親交がある。

 「いろいろあった1年。刺激になる1年だった」。藤本に日本人初黒星を喫し、若手の沢屋敷が台頭。苦悩の年だった。だが地元ですべてを清算する。トレーナーのボクシング元WBA世界スーパーミドル級王者フランク・ライルズ氏も「冷静に戦う姿勢が出て、やっと選手として成長してきた」と衰えを否定する。

 「大阪人は損得勘定が激しい。目の肥えたお客さんが多いので、来て良かったと思われる試合を見せたい。アッカには全ての部分で上回りたい。終わり良ければすべて良しですから」と武蔵。大みそかは4年連続の参戦。過去3戦全勝だ。最終目標は今年出場を逃したWGPの頂点。タレント撃破で完全復活の階段を駆け上がる。【大池和幸】

[2007年12月30日9時25分 紙面から]

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